SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

おすすめのイベント

おすすめの講座

おすすめのウェビナー

マーケティングは“経営ごと” に。業界キーパーソンへの独自取材、注目テーマやトレンドを解説する特集など、オリジナルの最新マーケティング情報を毎月お届け。

『MarkeZine』(雑誌)

第100号(2024年4月号)
特集「24社に聞く、経営構想におけるマーケティング」

MarkeZineプレミアム for チーム/チーム プラス 加入の方は、誌面がウェブでも読めます

業界キーパーソンと探る注目キーワード大研究(AD)

オウンドメディアの流入数が半年で1.5倍以上に!トヨクモに聞くSEOツールの選定軸と活用方法

 BtoBマーケティングにおいてSEO・オウンドメディア運用は基本的な施策の一つだが、作業の負担が増大し、本来注力したい業務を圧迫しているケースが少なくない。また、支援ツールの導入や運用の定着がうまくいかないケースもある。複数のオウンドメディアを運営するトヨクモでは、PLAN-Bの展開するSEOツール「SEARCH WRITE」を導入し、効率的な運用体制の構築と成果向上を実現しているという。両社の担当者からSEOの課題を解決するためのツール選定の要件や、実際の取り組み内容・成果について伺った。

クラウドサービスの利用を促進するオウンドメディアを運用

MarkeZine編集部(以下、MZ):まずはご経歴と現職での業務内容やミッションをお話しください。

(左から)株式会社トヨクモ マーケティング本部 Adプランニンググループ サブマネージャー 山崎千愛氏
株式会社PLAN-B 新規事業統括本部 SEARCH WRITE事業部 カスタマーサクセスユニット マネージャー 村上喬政氏

山崎:トヨクモのマーケティング本部、Adプランニンググループに所属しています。Web系の広告代理店でコンサルタントを経験した後、事業会社で販売戦略や広告のプランニングを中心とする仕事をしてきました。現職ではSEO、Web広告だけでなく、テレビCMや交通広告、展示会などのリアルイベントのプランニングなど幅広く担当させていただいています。

里中:2022年4月に新卒6期生としてトヨクモに入社しました。大学時代はフリーライターとしてSEOライティングを経験し、入社3ヵ月目からkintone連携サービス関連のオウンドメディアの運営を担当しています。9月からマーケティング本部プロモーショングループに配属され、オウンドメディアやホームページ改善、イベント出展等を担当。プロモーショングループのミッション「製品のお試し利用の最大化」に向けた施策を実施しています。

坂田:2021年11月にトヨクモに入社しました。前職は不動産ベンチャーで売買の仲介をしていました。入社後は、セールスとして災害時の安否確認を自動化する「安否確認サービス2」の導入サポートを担当した後、里中と同様9月にプロモーショングループに配属されました。製品のセミナー講師やオウンドメディアの運営、コンテンツの企画作成などを担当しています。

村上:PLAN-BでSEOツール「SEARCH WRITE」を取り扱うSEARCH WRITE事業部にて、カスタマーサクセスユニットマネージャーを務めております、村上です。2017年8月にPLAN-Bに入社し、法人の営業担当であるアカウントプランナーとしてSEO、広告、サイト制作、などマーケティング全般に対応させていただいていただきました。フロント業務を経験後、営業部マネージャー、WEBコンサルティング事業部マネージャーを経て、SEARCH WRITE事業部カスタマーサクセスの立ち上げを行い、マネージャーに就いております。

MZ:トヨクモ様の事業、サービスの概要を改めてお教えください。

山崎:トヨクモは、ビジネス向けのクラウドサービスの開発、運用をしている会社です。災害時に役立つ「安否確認サービス2」、サイボウズ様のkintoneに連携していただくための「kintone連携サービス」、昨年11月にリリースした日程調整ツール「トヨクモ スケジューラー」を軸に提供させていただいています。2020年9月には東証マザーズ(現:東証グロース)市場に上場しております。

SEOへの取り組みは「戦略」「専門知識」「運用スキーム」が課題

MZ:最近では、企業のマーケティング活動のひとつとしてSEOの取り組みは広く浸透していますが、貴社ではどのような施策に取り組んでいますか。

山崎:テレビCM、交通広告、展示会、SNS、プレスリリースなど、多岐にわたるマーケティング施策の中で、SEO対策やオウンドメディア運用にも取り組んでいます。50人前後の会社なのでできることは限られますが、オフライン、オンライン広告など優先度を考えながらできる範囲はカバーしているつもりです。

MZ:業界的に見て、SEOへの取り組みにはどのような課題があるとお考えでしょうか。

山崎:「戦略」「専門知識」「運用スキーム」という3つが大きな課題だと思っています。弊社のような中小企業ではなかなか人員が割けず、他の業務との兼任でSEOに取り組んでいるケースも多いのではないかと思います。加えてSEOは割と深い世界で、サイトの構造や検索エンジンの仕組みについても一定程度の理解をする必要があり、時間も経験も必要になってきます。

村上:PLAN-Bとしても、SEOを実行し、成果を出していくことを考えると「戦略」「専門知識」「運用スキーム」は非常に重要だと考えます。特に兼任でSEOに取り組まれていて、まだそこまでSEOの経験がない企業様だとぶつかる壁です。弊社ではSEARCH WRITEの提供によって、専門知識がない方でも戦略を立ててSEOの運用に取り組めるようにすることを目指しています。

山崎:「戦略」をカバーするために、トヨクモでは「SEO Boot camp」という名称のプロジェクトを立ち上げました。SEOを推進する人や役割を明確にし、社内でのSEOの知見を深めていける時間を確保し、効率の良い運用体制を構築するために必要だと考えたからです。

 「専門知識」面については、「SEOの社内用ガイドライン」の作成と、それを共有するための時間をプロジェクトメンバーと持ちました。また、1問1答の問題を作成し、プロジェクトメンバーだけでなく、全社員宛てに3ヵ月間ほど情報を共有していました。社内での啓蒙活動と、知識の定着を促すための取り組みになります。

 「運用スキーム」は、(1)キーワード設計、(2)コンテンツ制作、(3)KPI設計、(4)記事執筆のスケジュール管理など多岐にわたりますが、特に重要なのは(1)~(3)のPDCAを回すことです。このPDCAを回す体制をいかに作っていくかが課題としてありました。

施策のPDCAを運用に乗せるSEOツール

 本記事で登場するSEOツール「SEARCH WRITE」。その特長や機能を詳しく紹介する資料が無料でダウンロードできます。

ツール選定軸は「機能の豊富さ」よりもまず「担当者が使いこなせること」

MZ:そのような課題がある中で、どのようにツールの検討を進めましたか?

山崎:「運用スキーム」においては、PDCAをいかに効率よく回せる体制を構築することが重要です。私がこれまで経験してきた中で、多機能なツールがあってもそれを担当者が使いこなせずにいて、もったいないことが多くありました。そこで私は、担当者にとって使いやすく効率的に運用できることをツールの選定軸としました

 現在トヨクモが導入している「SEARCH WRITE」のようなツールがない時代は、順位計測はGRC、検索ボリュームはYahooやGoogleのツールを使っていました。キーワード選定や自社の順位状況を把握するために必要な分析に、天文学的な時間を要する環境で作業を行うような時代がありました。ですが、弊社のように限られたリソースの中では、できるだけコンテンツの質を上げていくことに時間を割ける環境を作りたいと考えました。

村上:ここに関しては、弊社でも山崎様のお考えと同じようなことをお客様にお伝えしています。担当者の方が利用するツールは、担当者の方が使いこなして、その先にある目的を達成しないと導入する意味がありません。さらに、チームの人数が少なくSEOに対して時間を十分に使えないご担当者様も多いです。そうなると本当に実行するやるべきことに絞って取り組めるかどうかが、成果を大きく左右します。貴重な時間を分析だけに使ってしまい、施策実行量が減ってしまうというケースはよくあるので、注意が必要です。

MZ:SEARCH WRITEを導入した決め手は何だったのでしょうか。

山崎:SEARCH WRITEは弊社の製品コンセプトでもある「カンタン、シンプル」なインターフェースとなっており、気に入りました。本当に必要な機能に絞ることでユーザーが迷わず、運用に乗せやすいだろうなと感じました。

 また、本導入前にレクチャーの時間をいただいたところ、村上さんからのレクチャー内容もわかりやすく対応が非常に良く、そこも決め手になりました。シンプルな分、料金的にも導入ハードルが低く、社内にも話は通しやすかったです。

MZ:村上様から、SEARCH WRITEの概要と強みをお教えください。

村上:SEARCH WRITEは、SEO対策において成果の可視化、分析、施策立案、検証までのサイクルを一つのツール内で早く回すことを目指したSEOツールです。新規記事作成やリライトといった施策を打った後の成果観測までをツール内で行い、次の施策実行を支援します。

 「次に何を行えばいいのか」の案内が表示され、指標となる数字を取得する部分はツールが行うため、担当者の方のお時間はコンテンツ内容の設計などの「思考」にあてられるようなツールとなっています。

コンテンツの質・量ともに向上、SEO初心者でも使いやすいUI

MZ:トヨクモでは各オウンドメディアの運用において、SEARCH WRITEをどのように活用されていますか? その成果も合わせてお教えください。

(左から)株式会社トヨクモ マーケティング本部 プロモーショングループ 里中勇斗氏、坂田健太氏

里中:私はkintoneをもっと便利に活用するための情報を紹介するメディア「kintoneapp BLOG」の運営を担当しています。SEARCH WRITEの導入前は意図したキーワードでの流入がなかなか取れていませんでしたが、導入後は「競合から見つける」機能を活用して、対策キーワードを洗い出してコンテンツ制作できるようになり、キーワード選定の時間が短縮されました。

 また、SEARCH WRITEのタスクリスト機能では、誰がいつ何を担当するのかをひと目で確認できます。これにより、社員だけでなくインターン生や社外の方でも運用プロセスを把握できるようになり、情報共有が円滑になりました。

 それまでは、月2~3本程度の新規記事制作でしたが、導入後は月5本以上のペースで新規記事を制作でき、さらに同時並行でリライトも3~4本実施できています。

坂田:私が担当しているのは「みんなのBCP」というBCP(事業継続計画)や企業防災のお役立ち情報を紹介するオウンドメディアです。私自身コンテンツ制作は初めてで知識が浅く、コンテンツ制作や管理にかなりの時間を要してしまっていました。

 SEARCH WRITE導入後は、UIがわかりやすく、以前と比べて調査したり数値をまとめたりすることが楽になり、私でもしっかりSEO対策を意識したコンテンツを作成できるようになりました。導入前と導入後ではコンテンツ制作の時間は大幅に短縮されています。

 具体的には、「関連キーワードから見つける」という機能を使い、BCP、事業継続計画、安否確認システム、防災対策などの周辺コンテンツの過不足を見て施策立案し、CVが期待できる施策から順番に実施しています。

SEARCH WRITEの「関連キーワード分析」機能の使用例(デモ画面)。対策すべきキーワードの洗い出しを容易に行える

坂田:成果としては、オーガニック流入数が半年で約4万から6万超に増加。記事のアップ数、リライトの実施数も伸びています。セッション数、ページビュー数、獲得キーワード数、表示回数、ユーザー数など、SEO対策のKPIに関しても総じて上昇していて、良いことづくしです。さらに、掲載後の振り返りにも活用しています。

村上:お二人の取り組み方は、まさに見本のようにSEARCH WRITEをご活用いただいている例かなと思います。

 SEARCH WRITEでは、SEO担当者が特に迷いがちな対策キーワードの決定が、PLAN-Bのコンサルタントも実践するロジックに則って実行できます。対策キーワード決定にかかる時間が短縮されることで、コンテンツ内容のブラッシュアップをしたり、記事作成本数を増やしたりする時間が生まれます。

 成果につながる施策を増やすことがSEOでは非常に重要です。トヨクモ様はSEARCH WRITEをご活用いただき、それをまさに実践できているかと思います。

成果につながる施策が増えるSEOツール

 本記事で登場するSEOツール「SEARCH WRITE」。その特長や機能を詳しく紹介する資料が無料でダウンロードできます。

コンサルティングのようなサポート体制に助けられる

村上:施策を実行して効果検証までを簡単に行えるところがまさにSEARCH WRITEの強みです。多くの企業様はどうしても分析に寄ってしまい、施策の振り返りまでできていない中で、トヨクモ様はしっかり振り返りを行い、次の施策につなげていただいている印象です。

山崎:導入して一番大きかったのは、SEOの経験が浅かった坂田と里中がSEARCH WRITEに集約された情報を見ることで、自分で優先順位をつけて判断できる体制ができたことです。私がほぼ手放しでも成り立つ状態になりました。

画像を説明するテキストなくても可
SEARCH WRITEの「検索順位チェック」機能の使用例(デモ画面)。経験の少ないスタッフでも施策ごとの成果を振り返れるようにサポートしている

MZ:SEOツールを導入してもチーム全体の定着や効率的な活用までに時間がかかることもあるかと思います。貴社ではどのような対応を行いましたか。その中でPLAN-B様に協力を仰いだ点もございますか。

山崎:PLAN-B様には定期的にレクチャー会を実施いただいています。一般的なツールだと、機能の活用方法の解説で終わるのですが、PLAN-B様は現状の使い方に対するアドバイス、提案をかなりいただけます。そこで気づきをもらってリライトや新規コンテンツ制作に生かして成果をあげられているので、導入メリットの半分はコンサルティングの要素もあると思っています。

山崎氏

MZ:PLAN-B様としてサポートする際にどのような点を意識していますか?

村上:山崎様が挙げてくださっているように、単なるツールの活用方法だけに留まらないようなサポートをすることをまさに意識しています。ツールを導入いただいても、お客様自身がツールを使いこなして成果を出していただかなければ、我々の価値はないと考えています。

 そのためには、打ち合わせの場をいかに有意義な時間にするかが重要です。カスタマーサクセスのメンバーには常日頃から、お客様の期待を超えるようなサポートをするためにどうしたらいいのか考え、ベストを尽くすように伝え続けています。

オーガニック獲得を高め、社内のプレゼンス向上も見込む

MZ:トヨクモ様から今後のSEO領域の取り組みにおける展望をご教示ください。

坂田:ミッションは「製品のお試し利用の最大化」なので、認知獲得、興味関心の喚起、そして製品サイトへの送客をより強化していきます。その中で「みんなのBCP」を防災、BCPなどの領域において権威あるサイトにしていきたいと考えています。質の高いコンテンツを発信して信頼を獲得し、ユーザーが求める情報が網羅されているようなサイトを実現することを目指します。

里中:私の担当するメディアの場合、kintone連携サービスの利用を促すにはkintoneを使っていただくことが前提なので、まずはkintoneを便利に使ってもらうための情報をユーザーに届けていければと思っています。また、他にkintone連携サービスを提供する会社様ともSNSのやり取りをしていますが、そういった方々にもトヨクモのファンになってもらうきっかけとして、メディアの存在も大事にしていきたいと考えています。

山崎:まずは2人が述べた目標を達成していきたいです。また、会社としての運用スキームという意味で、属人的な体制・スキルにはしたくないので、再現性のある仕組みとしての運用を意識していきます。

 また私自身はサイトトラフィックの最大化をミッションに掲げています。投資対効果の一番良い施策としてオーガニックでの獲得を高めていくことが、社内のプレゼンスを高めるためにも重要な指標となります。

MZ:PLAN-B様はトヨクモ様の展望に対してどんな価値提供をできるとお考えでしょうか。

村上:単なるツールの提供ではなく、パートナーとして事業成長に貢献できるようなサポートをしていきたいと思います。引き続きより使いやすい機能、成果につながる機能開発をしていきます。

 また、SEARCH WRITE事業としては、一層多くのお客様がメディア運営で成果を出される状態を目指しています。SEOで成果を出すには、多くの施策を実行し、成果を振りかえり、また次の施策を実行していく、PDCAサイクルを早く回すことが必要です。しかし、必要な分析を行うことで時間を取られて、施策実行量が減ってしまうことも現場ではよく起こります。

 そうした課題は、まさにSEARCH WRITEで解決できるところかなと思います。無料トライアルもあるので、成果を出すための施策をもっと打ちたい方はぜひ一度SEARCH WRITEを触ってみてほしいですね。さらに今後の開発予定として、誰でも品質の高いコンテンツを作成できるようにするための機能や、CVRが改善できる機能を搭載する予定もあります。

 皆様にSEARCH WRITEをご活用いただき、多くのご担当者様がもっと楽に成果が出せるようになることを切に願っております。

成果を出すためのPDCAを実現するSEOツール

 本記事で登場するSEOツール「SEARCH WRITE」。その特長や機能を詳しく紹介する資料が無料でダウンロードできます。

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket
  • note
関連リンク
この記事の著者

落合 真彩(オチアイ マアヤ)

教育系企業を経て、2016年よりフリーランスのライターに。Webメディアから紙書籍まで媒体問わず、マーケティング、広報、テクノロジー、経営者インタビューなど、ビジネス領域を中心に幅広く執筆。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2022/11/30 11:00 https://markezine.jp/article/detail/40555