ジャケ弁って、ぶっちゃけおいしいの?
――そのジャケ弁なんですが、ぶっちゃけおいしいのでしょうか?
まずくはないと思いますよ(笑)。食べるのは自分なので、まずくならないように食材選びなど考えますからね。冒頭のクリムゾンのジャケ弁も、ご飯と明太子と海苔の組み合わせなので、わりとおいしいんですよ。ただ見た目が強烈すぎて、食欲はわかないですけどね(笑)。
――ははは。確かにどこから食べるかためらいますよね。ではオバッチさんのお気に入りの作品はどれですか?
ベン・ハーパーのアルバムのジャケ弁には良い思い出があるんですよ。レコード会社の企画で、写真を投稿して採用されたらPV(プロモーションビデオ)に使ってもらえるという企画があって、ダメもとで応募したら採用されたんです。すごく良い曲なんですけど、PVの終わりにジャケ弁が出てきて、最後に爆笑が襲ってくるという(笑)。好きなミュージシャンなので嬉しかったです。

――PVに使われるなんてすごいですね! 他にお気に入りの作品はありますか?
nine inchnailsのアルバムは、ちょっと変わった表現方法で作ってみました。

――お~、白い文字がうまく透き通っていますね。この白い文字の食材は何ですか?
生春巻きの皮なんですよ。どうしたら透けるか悩んだのですが、生春巻きでうまく透けましたね。ちなみに下の黒い文字部分は、ケーキのクリームをデコレーションするときに使うしぼり袋に、「ごはんですよ」を入れてしぼりました。
――え~、しぼり袋に「ごはんですよ」ですか!いろいろな手法があって面白いですね。あと、このPerfumeのジャケ弁も面白いですね。

ありがとうございます。このジャケ弁は、Perfumファンの方が集まるイベントの主催者の方から依頼を受けて作ったんです。ご飯に海苔を敷いて、マッシュポテトで顔を作って、手に持っているものはかまぼこをカットして作りました。イラストに比べて生の写真をジャケ弁にするのは難しいので、「本当はもっとPerfumはかわいいのに」と思いながら作ってました(笑)。
――あはは。ジャケットが写真だと再現が難しいのですね。では、ジャケ弁の作り方を教えていただけますか?