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TikTokユーザーはどんな人?プロファイル分析から「TikTok売れ」の背景を考える

TikTokユーザーのプロファイルから考える、「TikTok売れ」の背景

 今回の調査では、マクロミルの「ブランドデータバンク」を用いて、基本属性、情報収集方法、趣味趣向、消費行動の4つの軸から、TikTokユーザーのプロファイルを明らかにしました。TikTokは若年層のユーザーが多く、その中でも学生の割合が非常に高いことや、ジャニーズやK-POPなどのアイドル好きであること、美容感度が高いことが確認できました。また、TikTokユーザーは、最新のトレンドに敏感で外向的な性格が見られるものの、友人や家族などの周囲の人間にあわせて行動する傾向があり、「同調意識」が非常に強いことが考えられます。

 今回明らかになったプロファイルをもとに「TikTok売れ」の要因を考えると、TikTokユーザーは、若年層が大半を占めており経済力が低いため、ユーザーの経済規模の面で「TikTok売れ」が発生している可能性は低いでしょう。

 一方で、TikTokユーザーのSNSへの発信力から販促力を考えると、「同調意識」が強くSNSへの投稿もあまり活発でないことから、ユーザーの発信力は強くないことが考えられます。しかし、「同調意識」という観点で、TikTokユーザーは周囲の友人や家族と趣味趣向を共有している可能性が高く、SNSではなく身近な人間への情報共有により、周囲の人の購買が促されることで「TikTok売れ」の初動が起きると考えられるのではないでしょうか。

 今後のTikTokを使ったマーケティング活動では、ユーザーの「同調意識」を考慮したコンテンツ訴求が有効になる可能性が高く、友人や家族に共有したくなる「親近感」の高いコンテンツの利用が効果的であると推察します。

【ブランドデータバンク調査概要】

■調査方法:インターネット調査(マクロミルリサーチパネル)
■調査期間:2022年7月
■調査タイトル:「生活に関するアンケート」
■調査対象:全国15~69歳の男女
■総サンプル数:n=30,679
■詳細サイト:https://www.branddatabank.com/
※本文の数値は四捨五入した値を表記しています。
※百分率表示は四捨五入した値のため合計が100%とならない場合があります

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この記事の著者

笠原 聖大(カサハラ マサヒロ)

株式会社マクロミル
データビジネスデザイン本部 テクノロジー&デジタルプロダクツ部 イノベーションイニシアティブ G

米国ウィスコンシン州立大学にてビジネスアナリティクスを就学し、データサイエンスを専攻。マクロミル入社後、データアナリストとしてプロダクト開発部門に所属する。行動と意識のデータを掛け合わせた新規サービス...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2022/12/26 09:30 https://markezine.jp/article/detail/40796

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