Google、ユーザーが広告表示を管理できるツールを提供
Googleは、「マイアドセンター」の提供を世界中で開始した。これによりユーザーは、Google検索・YouTube・Discoverに表示される広告を管理できる。
ユーザーはGoogleにログインし、検索・YouTube・Discoverに表示された広告から直接同機能にアクセスできる。「広告のカスタマイズ」をタップしたのち、ユーザー自身が好みの企業やサービス・気になるトピックの広告を多く表示することや、興味のないトピックの制限が可能だ。また、デリケートな広告の制限やパーソナライズド広告に使われる詳細な情報の確認も行える。
YouTubeでは広告の横にあるメニューをタップして同機能にアクセスし、もっと見たい、または見たくないトピックやブランドを選択できる。また、視聴履歴のパーソナライズド広告への活用をオフにすることも可能となる。
加えて、学歴・交際ステータス・勤務先の業種などGoogleアクティビティに基づき特定のユーザー向けの広告が表示される場合についても、別のカテゴリーの広告を表示したり表示したくないカテゴリーをオフにしたりと、自分に合った広告体験を選択できる。
パーソナライズド広告をオフにする機能は、Googleサービスの内外を問わず広告およびGoogleアカウントでログインしているすべてのデバイスに適用される。またGoogleにログインしていない場合でも、広告の設定から変更することができる。
AIで生成したバーチャルモデルをマーケに活用
海外向けデジタルマーケティング・広告事業を展開するセカイエは、香港のディープラーニング・スタートアップPantheon Lab Limited(以下、Pantheon Lab)と共同で、AI技術で生成されたバーチャルヒューマンをプロモーション・販促・ブランディング・広告などのマーケティングに活用するサービスを開始した。
同サービスの「リアル型バーチャルヒューマン」は、PantheonLabのフォト・リアリスティックな合成技術、50ヵ国以上の言語に対応するリップシンクダビング技術、顔認識シフティング・再現映像技術、ボイスクローニング・音声合成技術によって生成。現実には存在しない独自・固有のものであり、実在する人物の実写上に合成されている。
このバーチャルヒューマン生成技術を用いて、同サービスでは企業イメージやブランドコンセプト、メッセージに合った人物像を創出。広告宣伝やブランディングなどの企業活動に活用することができる。
ヤフー、レスポンシブディスプレイ広告の提供開始
10月24日、Yahoo!広告のディスプレイ広告(運用型)の広告タイプ「レスポンシブ広告」のメディア形式「画像」にて、「アセット(複数素材)」の入稿が可能となった。同機能は「レスポンシブディスプレイ広告」という名称で提供される。

同機能は、複数入稿した画像や説明文などの素材をシステムで自動的に選び配信する広告。効果の良い素材が自動で選ばれるため、入稿作業・運用工数の削減、パターン増加によるクリエイティブの最適化が可能になり、広告効果の最大化が期待できる。
なお、レスポンシブ広告とは、テキスト、画像、動画、「もっと見る」などのボタンで構成する広告のこと。広告を表示するデバイスや広告掲載面に合わせて、様々な形式の広告を掲載できる。
また、広告グループ内の構成を同機能にまとめて配信した結果、レスポンシブ広告と比較し、コンバージョン率(CVR/サービス会員登録をコンバージョンとする)は13%増、コンバージョン単価(CPA)は6%改善した。
同機能が推奨されるケースとして、広告数の制限や遷移先ページの出し分けなどが不要な場合などがある。一方で、訴求内容ごとに広告を作成したい場合などは、これまでの「固定」を選択して配信するレスポンシブ広告が向いている。これらは配信する目的に応じて選択可能だ。