人を介在させることで情報の1次スクリーニングが可能に
MZ:ビジネスマッチングに人を介在させることでどのような価値が生まれるのでしょうか?
高瀬:まず、情報の発注先候補となる企業の信頼度や実績の有無などの1次スクリーニングが行えます。というのも、昨今のビジネスマッチング市場の拡大にともない、Web完結のビジネスマッチングサイトも増えています。
高瀬:しかし、Webで完結するサービスには既にいくつかの課題が浮き彫りになっています。たとえば、機密性の高い案件や予算が数億円規模のものは、情報漏えいやコンプライアンスの観点からマッチングサイトで探すのは必ずしも適切とはいえません。
サイトに掲載されている情報の正確性や「その企業が信用できるか否か」なども、稟議にかける際には、担当者が事前に確認しておく必要もあります。
また、場合によっては、現場の担当者もそれほど知見がない中で発注先を選定しなければならないことも。「専門知識がないため、そもそもどう要件定義したら良いかすらわからない」そうした場合、Webサイトのみで探すのは困難です。
そのほか、発注先を探す上では、有力な口コミも存在しません。そうなると、同僚や知り合いに「良い会社を知りませんか」と聞いて回る“草の根作戦”が始まることになります。つまり、業務効率化のために外部に発注するのに、かえって選定に時間がかかる本末転倒な事態が起きてしまいがちなのです。
こうした企業様の課題に対し、Ready Crew(レディクル)ではまずコンシェルジュが課題や予算感、実績、納期、アウトプットのイメージなどを細かくヒアリング。その上で、当社独自のデータベースと照合し、正確性の高い企業情報を基にマッチする企業を絞りこみます。これにより、発注側の企業様は膨大な情報の中から、ニーズにマッチする制作会社の情報のみをスクリーニングできるわけです。
担当者同士の相性まで鑑みたマッチング
MZ:担当者同士の相性まで加味したマッチングも提供されていると伺いました。
高瀬:プロジェクトを進める上で、担当者同士の相性の良し悪しは重要な要素です。実際、新しい発注先を探しているお客様に、当社サービスを利用する以前はどういった課題があったのかを聞いてみたところ「ビジネスに対する価値観や進め方が合わなかった」というお声が。「その結果、コミュニケーションがうまく取れず納得のいく成果物ができなかった」というのです。
そこでReady Crew(レディクル)では、ご希望があればご自身の仕事の進め方と相性の良い担当者がいる企業を紹介することも可能です。結局は人対人のコミュニケーションです。出身地や出身大学が一緒など、こういった何気ない要素が、案外、価値観をマッチさせる重要なファクターなのです。また、旅行関係の企業様でサイト制作を依頼される際「旅行好きなディレクターを」といった希望を伺えます。好きな人ならではの気づきや競合分析ができるなどのメリットもありますからね。
こうした、仕事の進め方や趣味、価値観などの言語化しにくい要素も含めて紹介できるのも、人を介在させているReady Crewならではの特長です。