コマースメディア・プラットフォームを提供するCriteo(クリテオ)は、アジア太平洋・ヨーロッパ・アメリカ地域の1万人以上を対象に、世界の旅行トレンドに関する調査を実施。結果をまとめた「Criteo グローバル トラベル トレンド 2023春」を発表した。
旅行予約状況、世界的に回復へ
まず、2020年から2023年における1月の旅行予約状況の推移を調査。すると、2023年のEMEA(ヨーロッパ・中東・アフリカ)およびAMERICAS(南北アメリカ)地域は、コロナ禍直前の2020年1月に近い水準まで回復した。またAPAC(アジア太平洋)地域は、コロナ禍前を上回る伸びを記録。
APACの主要地域における航空券予約状況の内訳では、2022年と2023年の1月を比較したところ、いずれも国際線の航空券の割合が大幅に増加した。
APACの旅行者のサスティナブルへの関心は低め
次に、環境に配慮したサスティナブルな旅行への関心度合いを調査。APACの旅行者は、欧米と比較すると関心が低い結果となった。
旅行者はオンラインでの旅行予約を好む傾向
続いて旅行の予約方法について調べた。すると、2023年はいずれの地域もOTA(オンラインのみで営業する旅行代理店)がサプライヤー(ホテル・航空機・車両を所有・運営する旅行サービスの提供者)の予約件数を上回った。また日本では、オンライン予約が2022年比でOTAは約3.4倍、サプライヤーは約2.2倍増加した。
旅行関連の予約についてデバイス別に調べると、モバイルが好まれる傾向が伺えた。特に航空券は、モバイルからの予約が前年比で9ポイント増加した。
予約完了までの時間、デスクトップはモバイルより約3日短い
最後に、ホテル・リゾートの最初の検索から予約完了までにかかる平均時間を調査。その結果、デスクトップはモバイルでの予約よりも約3日短いことがわかった。
一方で予約にかかった時間が短い上位25%の旅行者だけを見ると、デスクトップよりもモバイルで予約した人のほうが短時間で予約に至った。また日本では、デスクトップでの検索から予約までに要した時間は平均14.6日、モバイルでは平均17.9日と、APAC平均よりも予約までに時間をかける傾向が見られた。
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