クロス・マーケティングは、4月で42回目となる「新型コロナウイルス生活影響度調査」を実施した。5類感染症移行まで残り1週間となった4月28日~30日に調査を行い、人々の意識・行動について分析をした。
約3割の人が今後宿泊をともなう旅行をしたいと回答
直近1ヵ月間の外出行動は、「公園」「宿泊をともなう旅行(国内)」「映画館」「帰省を除く日帰り旅行」が1割を超える結果となった。また、「映画館」「銭湯・スパ・サウナ」「帰省」「スポーツ観戦」などへの外出は、前回調査と比較してゆるい上昇傾向にあることがわかる。
GWも含む今後の予定では、26%が「宿泊をともなう旅行(国内)」と回答、18%は「帰省を除く日帰り旅行」と旅行の予定が高く、次いで「映画館」が17%という結果となった。
20代は他世代よりも「友人・知人と直接会って過ごす時間」で余暇を満喫
余暇の過ごし方としては「1人・自分だけの時間」「食事を楽しむ時間」「趣味を楽しむ時間」の満足度が高いことがわかった。また、時系列で見ると大半の項目で上昇傾向にあることもわかる。
年代別で比較をすると、20代においては、運動をする・人と会う・非日常を感じる・アウトドアをするなど多くの場面での満足度が高く、余暇時間を満喫している様子がうかがえる。特に「友人・知人と直接会って過ごす時間」は、突出して高いことがわかった。
余暇時間を自由に過ごすことの阻害要因 コロナは減少傾向
余暇時間を自由に過ごすことへの阻害要因は、「金銭的な余裕がない」が39%と最も多く、次いで「平日の余暇時間が少ない」が18%といずれも上昇傾向。
その他にも「家事・育児などで余暇時間がとれない」人は14%と一定数存在する。
一方で、コロナが要因となる「人との接触を控えたい」「外出にともなう感染が怖い」は大幅な減少が見られた。
コロナへの不安度は22%と調査開始以来最低値
続いて、定点指標の「直近1週間の不安度」と「将来に対する不安度」について調査を行った。「直近1週間のストレス度」は、先月から5pt減の37%となり、2020年の1回目の緊急事態宣言解除後と第2波が落ちついた時期の結果と並ぶ最低値となった。
直近1週間で行った感染症対策も、低下傾向が続いている。しかし、「マスクの着用」と「アルコール消毒液の使用」は依然、5~6割の人が行っていることもわかった。
【調査概要】
手法:インターネットリサーチ
地域:全国47都道府県
対象:20~69歳の男女
期間:4月28日~4月30日
有効回答数:本調査2,500サンプル
【関連記事】
・アジア8ヵ国の生活者意識、日本は悲観的な回答が多い結果に【博報堂総合研究所調査】
・アフターコロナの旅行トレンド、世界的に回復へ APAC地域はコロナ禍前を上回る【Criteo調査】
・5割以上の学生が「コロナ禍の生活を継続させたい」/マスク着用理由は男女差あり【テスティー調査】
・コロナ禍での暮らしの自由度は63.4点、昨年同月と比べ6.0pt増加【博報堂生活総合研究所調査】
・コロナ禍前と比べ、約7割が外食にお金を使わない/若者はオンライン会食を好む傾向に【電通調査】