メディアごとにきちんと役割を持たせる
――その他に広告会社から見て、CTV広告活用に際して広告主が見落としがちな視点や、考えておくべき事柄があれば教えてください。
先ほどお伝えしたように、まだまだCTV広告自体が圧倒的な勝ちパターンのある領域ではなく、科学されきっていません。やり方次第で無限大の可能性があると思っていますし、広告主様にもそれを感じてもらいたいと考えています。一方で、実際に期待を持たれる広告主様の増加とともにCTV広告に過度な期待を抱かれるケースも増えているので、その点は注意が必要だと思います。
圧倒的なリーチ力や同報性がある点を考えると、地上波のテレビCMの効果はまだまだ高いです。CTVを含めたデジタル広告でより多くのターゲットに接触しようとしても、テレビのインパクトには太刀打ちできないことも多い。ですから、メディアごとの役割や強み弱みを改めて整理して、どのメディアにどんな役割を持たせるかを広告主様の中で出稿前にしっかり再認識いただく必要があると思いますし、我々はそのお手伝いをしています。
点であり、面であるCTVの活用を推し進めるために
――最後に、CTV LABOとして今後の展望をうかがえますか。
CTVは可能性を秘めていると思っています。ですから、魅力を引き出せるように価値をしっかり証明するアプローチを、今後も継続していきたいですね。そのために、足元としてはパートナー企業や広告主様との連携を通じて、必要なソリューション開発をきちんと行っていきます。
また、CTVを神格化するのではなく、あくまで1つのコンタクトポイントとして活用するための局所的な最適メソッドをとことん作っていきたいと考えています。その一方で、プランナーは統合プランニングにおける適切なCTVの役割を常に提案できる必要もありますので、その後押しもしていきたいです。