6月6日、データインサイトは、AIエージェント「tsubasa (ツバサ)」のローンチを発表した。また、同時に、「tsubasa」がGPT-4を⽤いて⾃律的に記事を自動⽣成・運営する住まいのメディア「すまいべすと」も公表した。
「tsubasa」は、同社が開発したマーケティング自動化のAIエージェント。自律的にメディアを生成・運営でき、人が書くよりも早く・丁寧な記事の生成が可能になる。大規模言語モデル(LLM)ではHallucination(ハルシネーション:学習データにない内容を聞かれた際にもっともらしい嘘をついてしまう現象)の発生が課題となっている。今回、同社はデータ解析・AI活用ノウハウを活かし、適切にデータを活用することでHallucinationを抑えて正確性を担保した記事生成を達成したため、商用化を実現するに至った。
同サービスでは、LLMとして「GPT-4」を用いられており、その他の大規模言語モデルにも応用ができる。加えて、ターゲットを考慮し、内容選定・トンマナ調整・SEOキーワードの織り込みといった、読み手を意識したデジタルマーケティングの展開も可能。
今後は、生成したメディアのマーケティング分析・考察、さらには、分析結果からフィードバックを得てプロンプトをチューニングすることにより、ABテストやマーケティングPDCAまでも自律的に行うAIエージェントを目指す。
さらに、同社が有する不動産や街に関するデータを構造的に整理し、正しくデータを提供する仕組みの構築により、「tsubasa」が記事を自動生成し、住まいのメディア「すまいべすと」として自律的な運営が可能となった。
データの活用により、記事文脈に合わせたグラフなどの自動生成もできるため、文章に限らず、グラフ等により視覚的情報が加わったウェブメディアの構築を行うことができる。
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