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博報堂DYMP、生活者パネルデータをGPTモデルに学習 行動パターンに基づくプランニングが可能に

 博報堂DYメディアパートナーズは、AaaSに格納されている生活者パネルデータを、ChatGPTのGPTモデルに学習させ、広告/メディア効果シミュレーション環境の研究開発を開始した。この仕組みを順次AaaSのソリューション群に組み込み、従来よりも高次元に生活者の行動パターンに基づくコミュニケーションプランの作成を可能にする。

 同プロジェクトでは、同社が保有する20万人の大規模調査パネルに対する独自アンケートを実施。その結果から得たプロフィール・メディア接触行動・興味関心・価値観などの情報をGPTモデルに入力・学習させることで、様々なコミュニティや条件下での広告/メディア・コンテンツ効果のシミュレーションを目指す。

 なお、目的に応じてターゲットとなるパネルの選定を20万人の中から行うとともに、入力するプロフィール情報を設定するため、動的シミュレーションが可能。

  これにより、生活者行動パターンを加味した「テレビ視聴などの広告/メディア接触」、「態度変容などの広告/メディア効果」の予測結果に基づいたメディアプラン作成や、「生活者の態度変容の背景となったインサイト、仮説の探索」などが可能になる。今後、同プロジェクトの成果は、メディア効果を最適化するAaaSの各ソリューション群に組み込んで提供していく。

 博報堂DYグループでは今回の活動にあたり、生成AIが人間のクリエイティブな業務へのシフトを推進することと、個人情報やプライバシー、著作権の問題への配慮が必要であることの両面を考慮し、グループ各社共通の利用ガイドラインを設け、運用ルールを策定。さらに投入する情報に特殊な処理を施すシステムを構築し、機密性を確保しつつLLM(大規模言語モデル)の能力を最大限に活用できる環境の整備を目指す。

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2023/05/31 07:30 https://markezine.jp/article/detail/42374

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