博報堂DYメディアパートナーズとCBCテレビは、AIによるドラマコンテンツ利活用の実証実験をスタートした。第1弾として、CBCテレビ制作ドラマ「スナイパー 時村正義の働き方改革」のTVer配信スタートに合わせて、スマートフォンに最適化されたプロモーション動画を、AIを活用して制作を行った。
従来テレビドラマのプロモーションをスマートフォンで実施する場合、長尺のドラマを短尺のプロモーション動画にする・テレビ画面用の横型動画をスマートフォンの縦型サイズに最適化するという、2段階の編集が必要だった。これらの時間と労力を省力化するため、今回の実証実験を開始した。
具体的には、まずは博報堂DYメディアパートナーズが東京理科大学 創域理工学部の大和田研究室、エム・データと共同開発した「ダイジェスト動画自動生成システム」を利用し、ドラマ本編から1分のダイジェスト動画を生成。その後、博報堂DYホールディングスのグループ横断型の研究開発組織「Creative technology lab beat」が開発した「H-AI MOVIE RESIZER」を用いて、16:9のダイジェスト動画を1:1にリサイズし、動画の両サイドを機械的に削除することで、9:16に仕上げる。
今後は、各プロダクトならびにソリューションのさらなる精度並びに機能の向上を図るために、まずは「ダイジェスト動画自動生成システム」のメタデータ生成を自動化。処理速度を大幅に改善するアップデートを2023年度中に実施予定だ。
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