視聴行動分析サービスを提供するニールセン デジタルは、スマートフォン視聴率情報「ニールセン モバイル ネットビュー(Nielsen Mobile NetView)」のデータをもとに、Z世代(18歳~24歳)のスマートフォン利用動向を発表した。
他の世代と比較してSNSのアクティブリーチ数が約20pt高い
スマートフォン上でよく利用される上位15サービスを見ると、全年代とZ世代では13個が同じサービスだった。しかし、利用率ではどのサービスでもZ世代が高くなっており、デジタルサービスを活発に利用している様子がうかがえる。
特にTwitterやInstagramなどのSNSでは、全年代と比べてアクティブリーチが約20ptも高くなっていることがわかる。
加えて、TOP15の中でも、Z世代では半数以上がTikTokを利用し、43%が顔文字などを手軽に変換できるキーボードアプリ「Simeji」を利用していた。
スマートフォンの利用時間全体のうち69%が主要6媒体
次に、スマートフォンの利用時間を見ると、世代間の差異は、上位サービスの利用時間においても見られることがわかった。
スマートフォンの利用時間全体のうち利用時間上位6媒体が占める割合は全年代において58%となっているが、Z世代では11pt高い69%を占めている。
Z世代は競合他社も含めた多くの広告に接触していることを理解した上で、効果的なコミュニケーション方法を試行錯誤していく必要性があることがわかる。
スマートフォン利用における主要動画7サービスの利用時間は24%
続いて年代別の動画関連サービスの利用状況を見ると、どの年代においても、主要な動画7サービスの利用時間がスマートフォンの利用時間全体のうち14%を占めているが、Z世代ではさらに10pt高い24%を占めていることがわかった。
また、それぞれのサービスのリーチをみても、全年代とZ世代では大きな差異があった。
NHKやTVerなどのテレビ由来のサービスのリーチには大きな違いは見られないが、その他のデジタル動画サービスのリーチはすべてZ世代のほうが高い。特にAmazon Prime Videoでは13pt、Netflixでは16pt高い。このように、Z世代では広告が表示されるサービスも広告が表示されない定額制のサービスもともに、多様なサービスを使いこなしながら、多くの時間を動画コンテンツの視聴に費やしていることがわかる。
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