社員の6割がエンジニア ひたすら機械学習を磨いてきたMolocoのパフォーマンスを実感
MZ:サイバーエージェント様は、2023年6月に日本初のMoloco公認代理店となったことを発表されました。近年モバイルアプリ広告の支援領域においてMoloco様との連携を強化している狙いをお教えください。
白井:最初のきっかけは、Molocoの坂本さん(Moloco日本事業統括・坂本達夫氏)からお声がけいただいたことです。新規媒体としていくつかの案件でテストしているうちに、ある程度効果が出てきたため、他のクライアント様にも提案するようになっていきました。
金子:クライアント様に返せるパフォーマンスが高く、社内でも
Molocoへの注目度が高くなったこともあり連携強化することになりました。パフォーマンスとしては、機械学習の精度がとても良く、その速度も早い印象があります。通常のDSPですと期待するKPIを達成するまでに2~3週間ほどかかってしまうことが多いですが、Molocoさんは最短1週間でKPIに合う印象です。また、獲得できる高LTVユーザーの量も従来のDSPと比べて2~3倍になっています。
MZ:Moloco様が提供するソリューションの概要を改めて教えてください。
高橋:まず、機械学習エンジンがこれまでのDSPと違います。新しい学習モデルを採用しているので、「面」でユーザーを判断するのではなく、曜日や時間など、ユーザーがアプリを開いてインストールしやすいタイミングで配信できます。また、金子さんがおっしゃっていたような学習の早さについては、おそらく他社よりも多くの人材とインフラに投資をしてきた結果として、その技術力が差別要素になっていると考えます。
岡崎:機械学習が強いことの証明として、弊社はグローバルで500人ほどの社員がいますが、そのうち約6割はエンジニアやデータサイエンティストです。それだけテクノロジー人材にリソースを割いているのです。それだけでなく、創業から約4年間、一切売上を立てずにひたすらに機械学習を磨く期間がありました。そういった会社のカルチャーと技術力が、今になって徐々に花開いてきている感があります。
サイバーエージェントのあるクライアント様では、初月から今に至る約半年間で当社への予算を10倍以上に増額されており、かつLTVの高いユーザーをしっかり獲得することができています。
また、AppsFlyerのProtect360や第三者のフラウド対策ツールにおいても、非常にクリーンな媒体として評価頂いているので、安心して使っていただけるところも強みの1つになると自負しています。
出稿継続率90%超 クライアント支援におけるMoloco活用事例
MZ:サイバーエージェント様ではMoloco様のソリューションをどのように提案、活用されていますか?成果も合わせて教えてください。
金子:以前は非ゲーム系のクライアント様に対して、CPI固定のアドネットワークを中心に提案し、配信していました。ただやはり高LTVユーザーにリーチしているのかがわからないという懸念があり、ポートフォリオを変えることになりました。その際に選定候補として挙がったのがDSPです。
DSP4社でテスト配信をしたところ、Molocoさんは期待するマーケティングKPIを高い水準で達成していました。Molocoさん経由で獲得したユーザーのアプリ定着率が最も高かったので、配信を増やし、他のクライアント様にも広げていきました。結果、再現性高くマーケティングKPIを達成しており、クライアント様の出稿継続率は90%以上となっています。
高橋:実はMolocoは、サイバーエージェントさんとの取り組みを行う前まで、売上の大半がゲーム系のクライアント様でした。2023年のはじめから、サイバーエージェントさんとより密にコミュニケーションを取らせていただくようになり、結果として非ゲーム系のクライアント様も増えていきました。そこからさらに、金融・決済、人材、漫画などのジャンルでのパフォーマンスが良いことが見えてきました。
MZ:サイバーエージェント様に対し、Moloco様は具体的にどのような支援を行っていますか。
岡崎:正しい活用方法や具体的な数値のシミュレーションなど、サイバーエージェントさんと一緒に協議しながら、パフォーマンス最大化を目指しています。
高橋:サイバーエージェントさんとは、非常にコミュニケーション頻度が多いです。個別案件ごとのグループで、営業の方も含めて密に連携できています。クライアント様の状況共有をはじめ、どこを目指してどこを伸ばしていくのかという明確なマーケティング戦略を伝えてくださっているおかげで効果も高まっていると思うので、非常にありがたいですね。