GMOインターネットグループでインターネットリサーチ事業を展開するGMOリサーチは、自社のパネルネットワーク「Global Panel」の日本・米国モニターを対象に「生成AIの利用実態・意識に関する調査」を実施した。以下、一部内容を紹介する。
生成AIの利用経験率、米国は約30%で日本は約20%
まず、AI技術についてどのように感じているか尋ねた。すると、肯定的な人(評価が1・2番目に高い選択肢)は日本で20.9%、米国では24.2%だった。一方、否定的な人(評価が1・2番目に低い選択肢)は日本では3.7%、米国は13.4%に。米国では意識がやや両極化した。
また、生成AIを認知している人のうち既に利用経験がある人は日本で18.7%、米国では29.5%。やや米国が生成AI活用が進んでいることがうかがえた。
業務で利用していない理由は「方法がわからない」が最多
次に、生成AIを認知している人へ生成AIの業務利用経験について質問。利用経験がある人は日本で10.7%、米国で29.5%と差が出る結果になった。
業務利用未経験者に利用していない理由を尋ねたところ、日米ともに40%弱の人が「生成AIの利用方法がわからないから」と回答した。また、米国では日本より「社内/部内でのコミュニケーションが不足するから」「生成AIの安全性/品質に問題があると思うから」を挙げる人が多い一方、日本では「利用に費用が掛かるから」が多く挙がった。
自社にとって生成AIが「チャンス」と考える人、米国は日本の約2倍
続いて、勤務する会社への生成AIの影響について調査した。すると日米ともに、「大きな脅威である」「脅威である」よりも「大きなチャンスである」「チャンスである」と答えた人が大差を付け多い結果に。「チャンス」と考える人の合計は、日本の32.8%に対して米国では63.2%と、約2倍だった。
【調査概要】
調査対象:生成AIについて認知している日本・米国の20歳~69歳の正社員
回答者数:日本1,047名、米国1,048名の計2,095名
調査期間:2023年8月9日(水)~8月18日(金)
調査方法:オンライン調査
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