10月20日、大日本印刷(以下、DNP)とイスラエルに本社を置くパーソナライズド動画プロバイダーIdomoo(アイドゥム)は、Idomooの提供する「next generation video platform」を活用して、より安全性が高い環境でパーソナライズド動画の生成・配信を行えるサービスを開始した。
next generation video platformでは、個人データを動画のテンプレートにかぶせる従来の「オーバーレイ技術」ではなく、個人データを直接埋め込んだ状態で動画を生成できる。そのため、生成後に動画の内容が書き換えることが不可能になり、情報改ざんのセキュリティリスクを大きく低減させることができる。加えて、顧客一人ひとりの氏名や利用するサービス内容などの情報を表示する動画の瞬時アップロードや、プログラミングコードの入力なしで柔軟性の高いデザインの動画が作成できるという特徴がある。
今回の協業により、紙をベースとしたマーケティング施策とデジタル領域のコミュニケーションを連動させるなど、より個別に最適化された顧客コミュニケーションが可能。
また、DNPのオンライン広告配信サービスやデジタルサイネージと、リアルタイム動画生成機能を組み合わせることで、Web上での利用者の行動履歴に合わせてパーソナライズされた広告動画をリアルタイムで生成して表示することや、サイネージを設置した店舗などの在庫状況や商品価格の変動、イベント開催などの情報と連携させた動画を生成し表示することもできる。
さらに、出版社や芸能事務所などのコンテンツホルダーと連携することで、任意のキャラクターやアーティストなどを登場させたオリジナルコンテンツの生成も可能になるため、ファンの満足度向上やコンテンツを活用した販促施策としての利用もできる。
DNPは今後、同サービスの販売で、2025年までに累計25億円の売上を目指す。
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