本記事はMarkeZineプレミアムのメニューとして実施しているセミナーのレポートです。今回、特別に無料でご覧いただけます。また、プレミアム会員限定で本セミナーのアーカイブ動画を公開中です。分解思考の基本はもちろん、菅原さんのコーチング体験を通してリーダーのあり方を学べる内容となっておりますので、ぜひ、アーカイブ動画も併せてご覧ください。
ロジカルシンキングで問題解決につなげる
Moonshot 代表取締役 CEO・菅原健一氏は、社会や企業内に存在する「難しい問題を解く」専門家として、年間30社のプロジェクトを進めている。今回のセミナーは、昨年菅原氏が出版した『小さく分けて考える―「悩む時間」と「無駄な頑張り」を80%減らす分解思考』(SBクリエイティブ)をベースとしたリーダー向け講演だ。
菅原氏が掲げた本セミナーのゴールは「参加者がリーダーとして機能し、チームで大きい結果を出せるようになること」。そのために必要なこととして次の3点を挙げた。
- 目的を考えることができるようになること
- リーダーの役割を理解すること
- 「小さく分けて考える」をチームで実践できるようになること
そして、これらを達成するために同セミナーは菅原氏が参加者に問いかけ、チャットを通してコミュニケーションをとる、インタラクティブなものになった。
書籍『小さく分けて考える』で菅原氏が目指したものは、「誰にでもできるロジカルシンキング」だ。メリットが多いロジカルシンキングだが、やはり初心者には難しい。そこで、同書はできるだけわかりやすく、高校生が読んで理解して身につけられる本を目標とした。
「僕自身、ロジカルシンキングに何度も挫折してきました。MECE(もれなくダブりなく)って何なの? とずっと思っていましたし、ビジネスでの使い方が掴みきれなかったのです。ですが、実際に体得してみると、ものすごく役に立つことがわかりました。ロジカルシンキングを使うことで、無駄なことをしなくなり、人に理解してもらいやすくなり、仕事が円滑に進むようになりました」(菅原氏)
ロジカルシンキングを身につけたことで菅原氏が得たものは大きい。20代で年商10億円の新規事業を構築・運営、30代でスタートアップ企業を経営し、M&Aで売却。その後も経営を続けて3年で年商240億円の新規事業を作り、転職後も企業の業績を2年で4倍に成長させた。40代の現在は、Moonshotを設立し、問題解決のアドバイザーとして、多岐にわたる企業の経営に携わっている。
「僕がやっていることは、つまるところ問題解決です。企業の経営者から、なぜか調子が悪いと相談されたときに、問題を見つけて解決していくという医者のような仕事ですね。成果を出すことで、問題解決を求められる人材になってこられたという実感があります」(菅原氏)