リーダーとして求められる人物になるためには?
セミナーのまとめとして、リーダーの仕事を菅原氏はこう定義した。
- 成果を出すことから逃げないこと
- 大きな目標にチャレンジすること
- 来年の今日できることを増やすこと
- 成果を出すことでメンバーの報酬を上げること
- その部署が会社でさらに求められるようにすること
最も大事なことは、「仕事を通じてメンバーに成長してもらうこと」だと菅原氏。大きな仕事をメンバーに経験させ、技術やスキル、難題を解いて成果を出す思考を身につけてもらうことが、リーダーにとって重要な役割なのだ。
「ぜひ自分自身とメンバーの皆さんに問いかけ、見直してください。会社の目標はこうで、あなたの目標とする成果はどのくらいで、もっと大きいものにチャレンジできないか、と。リーダー自身がやらないと、メンバーは当然やりません。そのためにもリーダーは、会社の目標や仕事の目的をしっかりと言えるようにならないといけません」(菅原氏)
どの会社も、会社全体の目標が、製品の目標、営業の目標、マーケの目標などに分解され、そこからさらに各リーダーの目標に分解され、メンバーの目標に分解されるツリー構造になっている。すべて大本をたどれば会社全体の目標に行きつく。このことを意識しながら、リーダー自ら今よりも1つ上、2つ上の目標にチャレンジしていくとともに、それができるメンバーを育てる。これが「リーダーとして求められる人物になる」ポイントだと菅原氏は主張した。

セミナー終盤には、リアルタイムで参加者が抱える課題に対して質疑応答の時間が設けられた。菅原氏は、参加者から挙げられた課題に対し、まずは「なぜそう思うのか」「本当にそれが問題か」といったことを小さく分けて問いかけることで、課題を紐解いていった。実際の質疑応答の様子は、会員限定のアーカイブ動画で確認できる。
菅原氏は「リーダーの皆さんは、メンバーの方々にコーチングのように問いかけていくことで、目標が明確になり、目標をクリアするための思考が身につきます」とセミナーを締めくくった。
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