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第106号(2024年10月号)
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シンフォニーマーケティング庭山氏が解説 日本企業のBtoBマーケティング、進化に向けたはじめの一歩

 MarkeZineではBtoBマーケティングの課題解決で高い評価を得るシンフォニーマーケティング株式会社の庭山一郎氏を講師に招き、ウェビナーを開催。BtoBマーケティングにおける原点回帰へのトレンドに関して解説いただいた。本稿では、庭山氏による講演内容を共有する。

BtoBマーケティングのグローバルトレンド、注目の2大トピックス

 では、BtoBマーケティング業界における近年の注目トピックスの紹介からスタートしようと思います。

 世界中のBtoBマーケティングカンファレンスで、ここ数年よく話題になるトピックの一つが「AIとどう向き合うか」という問題です。生成AIの登場でメールマガジンの作成などマーケターの仕事も取られつつある中、どんなスキルを持っていたら生き残れるのかが議論されています。

シンフォニーマーケティング株式会社 代表取締役 庭山一郎氏1990年にシンフォニーマーケティングを設立。1997年よりBtoBにフォーカスした日本初のマーケティングアウトソーシング事業を開始。製造業、IT、建設業、サービス業、流通業など各産業の大手企業を中心に国内・海外向けのマーケティングサービスを提供している。海外のマーケティングオートメーションベンダーやBtoBマーケティングエージェンシーとの交流も深く、長年にわたって世界最先端のマーケティングを日本に紹介している
シンフォニーマーケティング株式会社 代表取締役 庭山一郎氏
1990年にシンフォニーマーケティングを設立。1997年よりBtoBにフォーカスした日本初のマーケティングアウトソーシング事業を開始。製造業、IT、建設業、サービス業、流通業など各産業の大手企業を中心に国内・海外向けのマーケティングサービスを提供している。海外のマーケティングオートメーションベンダーやBtoBマーケティングエージェンシーとの交流も深く、長年にわたって世界最先端のマーケティングを日本に紹介している

 BtoBのマーケティングテクノロジーは、不景気の度に進化し、ソリューションの数が増えてきましたが、現在はそこにAIがプラスされ進化が加速しています。たとえば、多くのマーテック市場を分析しているスコット・ブリンカー氏が作成した2024年版のマーテックランドスケープ(別名カオスマップ)を見ると、新しいテクノロジーの数は1万5,000を超えていることがわかります(図表1)

図表1 マーケティングツールカオスマップ(出典:MartechTribe)(タップで画像拡大)
図表1 マーケティングツールカオスマップ(出典:MartechTribe)(タップで画像拡大)

 しかし、残念ながら、この1万5,000の新しいテクノロジーの大半は日本市場に興味がありません。彼らは、進化したツールを理解し使いこなせる日本企業は少ないとわかっているからです。これは、「道具の活用レベルは人や組織のナレッジに導かれる」ということの証明です。

 もう一つ大きなものは、「Good bye MQL」というトピック。シリウスディシジョンズ(現フォレスター・リサーチ)が約20年前にデマンドウォーターフォールという世界基準を作りました。BtoBマーケターは、この基準にあるMQL(Marketing Qualified Lead)からのアクセプト率が評価軸である時代が長かったわけです。ところが、2年前から彼らは「Good bye MQL」と言い始めました。

 これは、個人のMQLをトレースしてもあまり受注は出ないが、一方でその人を中心にした集団から受注が出ることがわかってきたからなのです。個人の行動は詳細にトレースできますが、集団についてはメンバー全員がMA(Marketing Automation)のデータの中にいるわけではないため、その人のシグナルをどうキャッチするかが重要になります。そのためには1st、2nd、3rdといったパーティ全てからのシグナルを見逃さないようにマーケティングを設計するのが重要で、これをシグナルベースドマーケティングといいます。

 さらに、MOps(Marketing Operations)からRevOps(Revenue Operations)への移行が進み、マーケターはより上流工程を担うようになってきたことで、今まで以上にテクノロジーに精通することが重要になってきています。

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この記事の著者

塚本 建未(ツカモト タケミ)

ライター・編集者・イラストレーター。早稲田大学第二文学部を卒業後、社会人を経て再び早稲田大学スポーツ科学部へ進学。2度目の学部卒業後は2つの学部と高校デザイン科で学んだ分野を活かすためフィットネス指導者向け専門誌「月刊Fitness Journal」編集部に所属してキャリアを積み、2011年9月から同雑誌の後継誌「月刊JAPAN FITNESS」編集部の中心的な人物として特集・連載など数多くの誌面を担当した。現在はWebメディアに主な...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2024/11/22 09:30 https://markezine.jp/article/detail/43226

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