Teadsは、Scope3との提携を発表した。これに伴い、Teads Ad Manager上での新しいCO2排出量の算定およびレポートシステムを導入する。本機能により、広告主や広告代理店はCTVやオムニチャネル・キャンペーンの排出量をグローバル・ベンチマークと比較しながら総合的に把握できるようになる。
Teads Ad Managerでは、「メディア配信」「配信手法」「クリエイティブ配信」「ユーザーデバイス」の4つの測定カテゴリーで排出量をモニタリングできる。
- メディア配信:メディアコンテンツの配信に関連する排出量を測定。パブリッシャーが導入するインフラも含まれる。
- 配信手法:広告の配信面にかかるベンダーの排出量がわかる。テクノロジーベンダーを介在させるとそれだけ配信への経路が複雑になるが、ダイレクトであればあるほどテックフリクションもなく、CO2排出量を軽減できるようになる。
- クリエイティブ配信:データ転送およびベンダーに関連する排出量を評価する。
- ユーザーデバイス:モバイル、デスクトップ、テレビでの広告配信で発生する排出量を測定することができる。デバイスの製造に必要な電力から広告視聴まで消費される電力も含む。
Teadsはパブリッシャーとのダイレクトコネクトを通して、2023年11月に全世界で配信された25億インプレッションの排出量評価に基づき、広告配信面での排出量を平均35%削減するプレミアム在庫を提供している。なお、Teadsを通してメディアプランの全体を測定するブランドについては、他のプラットフォームとの比較や、メディアの選択がダイレクトリンクによって容易になり、CO2排出量の観点からもサステナブル且つ透明性のある配信が可能だ。
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