博報堂の新規事業開発組織「ミライの事業室」と三井物産が共同で立ち上げた、生活者一人ひとりのアクションで脱炭素社会を推進する共創型プラットフォーム「Earth hacks」は、活動の強化を目的とし法人化。Earth hacks株式会社を設立したことを発表した。
前身であるEarth hacksは、2021年11月に開始した共創型プラットフォーム。CO2e(CO2 相当量に換算した値)を従来の製品と比較し、削減率(%)を表示する「デカボスコア」の提供などの取り組みを行ってきた。
今後、より多くのビジネスパートナーと大規模な連携を行い、生活者が主体的にアクションできる脱炭素社会の実現に向けて、活動を強化する目的で法人化を行った。
具体的には、新たに味の素、大日本印刷(以下、DNP)、ヤフーそれぞれとの取り組みを7月10日より順次スタート。「デカボスコア」を通じて、生活者がより楽しみながら脱炭素につながるアクションが可能な施策や仕掛けを推進していく。
味の素では、フードロス削減の実践喚起を目的とした専用サイト「TOO GOOD TO WASTE〜捨てたもんじゃない!〜」で紹介される40個のフードロス削減レシピに「デカボスコア」が導入される。
DNPでは、同社が提供する「DNP環境配慮パッケージングーGREEN PACKAGING」とともに、パッケージ領域でのCO2e排出量の算定やデカボスコア表示の促進、生活者向けイベントへの協力などを通して、環境に配慮された製品を選択しやすい仕組みづくりを協働していく。
ヤフーでは、「デカボスコア」の導入製品を購入できるEarth hacksモールをYahoo!ショッピングに新たに出店。協同で生活者との接点強化を図る取り組みを強化する。
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