SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

おすすめのイベント

おすすめの講座

おすすめのウェビナー

マーケティングは“経営ごと” に。業界キーパーソンへの独自取材、注目テーマやトレンドを解説する特集など、オリジナルの最新マーケティング情報を毎月お届け。

『MarkeZine』(雑誌)

第100号(2024年4月号)
特集「24社に聞く、経営構想におけるマーケティング」

MarkeZineプレミアム for チーム/チーム プラス 加入の方は、誌面がウェブでも読めます

ピックアップ!業界最新動向

多様性やサステナビリティへの理解がブランド成長を促す理由 2024メディアトレンド調査から学ぶヒント

 注目を集めたニュースのTOP15を毎月ランキング形式で紹介する、雑誌『MarkeZine』の連載「業界最新動向」。本企画ではランキング上位からニュースを1本ピックアップし、深掘り取材を行います。今回は前編に引き続き「2024メディアトレンド調査」の詳細をDan Calladine氏にうかがっています。

前編の記事

データ収集促進の鍵は「価値の交換」

トレンド⑥アイデンティティへの再注目

 昨今、プラットフォームがユーザーにアイデンティティの提供をますます強く求めています。たとえばNetflixでは、ユーザーが自身のパスワードを他者に共有することを禁止しました。一部の国ではMetaやXが認証バッジを有償で提供しています。サードパーティークッキーが消滅しつつある中、広告のターゲティングのためにもこの動きは不可欠です。

dentsu International Head of Media Futures Dan Calladine氏
dentsu International Head of Media Futures Dan Calladine氏

トレンド⑦より多くの広告とより多くのリターン

 このトレンドは非常にシンプルです。プラットフォームが以前よりも多くの広告を表示しています。たとえばMetaの場合、1年前と比べて広告の表示回数が20~30%増加しているそうです。コネクテッドテレビなどの新興媒体も台頭し、広告全体のボリュームが増えている一方、このことはキャンペーンの乱立やユーザーの注意を引くための競争が激化していることを意味します。

 以上が第二のテーマとそれに付随する四つのトレンドです。大規模なプラットフォームが変化・進化する中、広告主はそれらといかに付き合っていくか検討するべきです。広告の注目度を測定することもここに含まれます。

──データの保護と活用については、日本でも多くのマーケターが向き合っています。英国企業ではどのように対応が進められていますか?

 新商品のリリースや既存商品のアップデートに関する情報提供など、顧客とつながり続けるための取り組みは英国企業でも広く行われています。データの保護と活用において鍵を握るのは、バリューエクスチェンジ(価値の交換)だと思います。メルマガの購読やアプリのプッシュ通知をオンにする理由を企業が提供するべきなのです。メリットを約束すれば、人々はブランドにメールアドレスを教えますし、あなたのブランドを信頼する可能性は高まります。

 続いて第三のテーマを紹介します。第三のテーマは「インテグリティ・エコノミクスがブランドにとって不可欠に」です。現在の経済状況において私たち全員が成長を目指すにあたり「多様性」「ブランドセーフティ」「持続可能性」などに目を向けることは依然として非常に重要です。

トレンド⑧成長への新たな局面へ

 世界は人種や人々の生き方などの観点において、より多様な場所となりつつあります。 人が自分自身をどのように表現するか。これは、メディア関連のデータに表れます。Apple、YouTube、Spotifyなどのプラットフォームを通じて音楽が選択できるようになり、母国語で音楽を聴く人が増えています。

 このことがマーケターに与える意味は何でしょうか。全員に同じメッセージを送れば良いということではなく、それぞれの人に合った自然で親和性の強いオーセンティックな広告を展開していく必要があると考えています。そういう意味で生成AIはマーケターの役に立つかもしれません。簡単に数多くのバージョンのクリエイティブを制作できるからです。

トレンド⑨より安全に、より良く、より速く、より強く

 トレンド⑨はブランドセーフティに関するものです。正しい環境において自社の広告が正しく表示されるようにしなければなりません。生成AIの出現によってそれらしい広告クリエイティブを簡単に制作できる今だからこそ、ブランドセーフティへの取り組みはより一層重要であると言えます。自社で生成AIを使って制作したクリエイティブについても注意が必要です。

この記事はプレミアム記事(有料)です。ご利用にはMarkeZineプレミアムのご契約が必要です。

有料記事が読み放題!初月1円キャンペーン中!

プレミアムサービス詳細はこちら

MarkeZineプレミアム for チーム/チーム プラスをご契約の方は
・こちらから電子版(誌面)を閲覧できます。
・チームメンバーをユーザーとして登録することができます。
 ユーザー登録は管理者アカウントで手続きしてください。
 手続き方法の詳細はこちら

次のページ
多様性への理解が成長の必要条件

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket
  • note
ピックアップ!業界最新動向連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

MarkeZine編集部(マーケジンヘンシュウブ)

デジタルを中心とした広告/マーケティングの最新動向を発信する専門メディアの編集部です。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2024/04/25 08:51 https://markezine.jp/article/detail/44986

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング