SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

おすすめのイベント

おすすめの講座

おすすめのウェビナー

マーケティングは“経営ごと” に。業界キーパーソンへの独自取材、注目テーマやトレンドを解説する特集など、オリジナルの最新マーケティング情報を毎月お届け。

『MarkeZine』(雑誌)

第100号(2024年4月号)
特集「24社に聞く、経営構想におけるマーケティング」

MarkeZineプレミアム for チーム/チーム プラス 加入の方は、誌面がウェブでも読めます

MarkeZine Day 2024 Spring(AD)

ChatGPTのメール作成を実用化・長文も対応 “構造化”するプロンプトを徹底解説

 BtoBマーケティングの現場では、セミナー告知やセールスレターなど頻繁にメールコンテンツの作成が求められる。その際、どうすればコンバージョンするタイトルや文面が効率的に作れるのか、頭を悩ませるマーケターも多いだろう。そんな中、MAサービスなどを提供するシャノンでは、メールタイトルや文面の作成にChatGPTを活用しているという。2024年2月27日に開催の「MarkeZine Day 2024 Spring」では、同社がメールコンテンツの作成に活用するプロンプトを手順に沿って解説した。

6割以上が難しいと答えた「ChatGPTの業務活用におけるプロンプト入力」

 シャノンでは、メールマガジンのコンテンツ作成において、ChatGPTを活用している。同社によると、業務で使えるような内容の出力には、プロンプトの書き方にコツがあるという。ChatGPTを使ったメールのタイトルと本文作成の方法について、同社マーケティング部部長の村尾慶尚氏が、同部の小湊紗智乃氏を聞き手に、ノウハウを紹介した。

(写真左)株式会社シャノン マーケティング部 部長 村尾 慶尚氏、
(写真右)同社 マーケティング部 小湊 紗智乃氏

 ChatGPTの出力精度を上げる方法として「あなたはプロの◯◯です」と役割を入力する方法が一般的には良いとされている。だが、実際にはただ役割を与えるだけでは実用性のある出力が得られないことがほとんどだと村尾氏は語った。

 実際に、同社がMarkeZine Day 2023 Autumn出演時に行ったChatGPTに関するアンケートでは、118人中74人が「プロンプトが難しく思った通りの回答を得られない」と答えたという。

【クリックすると拡大します】

 このように、ChatGPTを業務内で活用したいと考えているものの、プロンプトの作成に課題を感じている人は少なくない。では、マーケティング実務で活用できるクオリティの出力をさせるために、どのようなプロンプトを作れば良いのだろうか。

メールタイトル作成に必要な「課題分析プロンプト」

 まずは、ChatGPTを活用したセミナー、ウェビナーの集客メールのタイトル作成方法が紹介された。タイトルの作成を行う際にChatGPTにただ「メールのタイトルを出して」と入力するだけでは、実用的なタイトルの作成はできないと村尾氏。良いタイトル案を出すためには、タイトルの出力をする以前にターゲットの潜在的な課題分析を出力する必要があるという。

「マーケターがセミナーの集客メールのタイトルを作成する場合、タイトルから考えるのではなく、まずはセミナーのターゲットが抱える課題から考えると思います。これはChatGPTを使う場合も同様で、ターゲットの課題分析から行う必要があります。課題分析もそのためのプロンプトを入力することでChatGPTに手伝ってもらえます」(村尾氏)

 では、課題分析プロンプトにどのような内容を入力すれば良いのだろうか。村尾氏によると、課題分析を行う上で、ChatGPTにまずセミナーの前提情報をインプットしてもらう必要があるという。そのためには、LPなどからタイトルや説明文をコピー&ペーストし、このセミナーのターゲット情報を入力。ターゲットがセミナーに参加する理由や参加せずに課題を放置することで起きる問題も合わせて考えてもらう。

【クリックすると拡大します】

 このプロンプトを入力すると、次の画像のように、ターゲットが抱える課題、課題を放置することで生じる問題、セミナーにターゲットが参加する必要性を複数案出力ができる。このレベルまで出力ができるようになるとマーケティング業務で活用できる。

【クリックすると拡大します】
課題分析の出力結果の一例

シャノンが活用するプロンプトテンプレートのダウンロードが可能

 メールやブログ作成といった実務でChatGPTを使おうにも「どのようにプロンプトに落とし込めば良いのかわからない」といった悩みはないでしょうか? そこで、シャノンが実際に活用しているプロンプトテンプレートをまとめた資料をご用意しました。メール、セミナー、記事に対応する3種の企画用プロンプトと、その活用方法を紹介しています。詳しくは下記のページからご覧ください。

次のページ
人の確認作業を「出力形式」で効率化

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket
  • note
関連リンク
MarkeZine Day 2024 Spring連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

平田 順子(ヒラタ ジュンコ)

フリーランスのライター・編集者。大学生時代より雑誌連載をスタートし、音楽誌やカルチャー誌などで執筆。2000年に書籍『ナゴムの話』(太田出版刊)を上梓。音楽誌『FLOOR net』編集部勤務ののちWeb制作を学び、2005年よりWebデザイン・マーケティング誌『Web Designing』の編集を行...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

提供:株式会社シャノン

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2024/04/04 12:00 https://markezine.jp/article/detail/45152

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング