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第106号(2024年10月号)
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ChatGPTのメール作成を実用化・長文も対応 “構造化”するプロンプトを徹底解説

人の確認作業を「出力形式」で効率化

 課題分析を終えたら、メールタイトルの出力を行う。まず、課題分析と同様にセミナーの情報を伝える必要があるため、LPからタイトルや説明文をコピー&ペーストし、そして先ほど出力した課題分析の結果も入力する。

 この時に重要なのは、メールタイトルが訴求する内容とタイトルそのものを別々に分けて出力するよう指定することだという。

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 その理由を村尾氏は次のように語った。

「出力結果をマーケティングチームが確認する際、タイトルで訴求する内容とその表現方法は本来分けて議論する必要があります。しかし、タイトルだけが出力されると表現への細かなフィードバックに偏るなど、効率的な議論ではなくなってしまいます。二つの要素を分けて出力するように指示することで論点が整理され、本質的な話し合いを進めやすくなります」(村尾氏)

 なお、このプロンプトを実行すると、5点の訴求ポイントと各訴求ポイントにつき3点のタイトル案を約1分で出力できるという。

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 このように複数案を提示してくれることが、ChatGPTを使うメリットの一つだと村尾氏は説明した。訴求内容やタイトルを複数案出力することで、他の案と比較して良い部分を見つけ出すことが可能になる。人力で行うのは他業務との兼ね合いで難しいが、ChatGPTを使うことによって短時間で作成できる点は大きなメリットであるといえる。

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“ChatGPT×フレームワーク”でメール本文作成の再現性UP

 メールタイトルが決まったら、メールの本文もChatGPTを使って作成する。一般的に、タイトルは集客効果への影響が大きいタイトルには時間をかけて考えても、本文にはLPの説明文をそのまま使うといったこともあるだろう。しかし、シャノンでは、メール本文の作成にもChatGPTを活用しているという。制作にChatGPTを使用していないメール本文を書き換えた結果、同じクリック率でもセミナーへの申し込み率が+10%になったケースもあると村尾氏は説明した。

 村尾氏は「メール本文をChatGPTで作成するには、適した文章の構成が理解できるように、入出力の“構造化”が必要」と話す。その方法として「新PASONAの法則」をプロンプトに使用することを勧めた

 新PASONAの法則は、人の行動を促す文章に必要な要素とその並び順を示したフレームワーク。Problem(問題)、Affinity(親近感)、Solution(解決策)、Offer(提案)、Narrowing Down(絞込)、Action(行動)の流れで書くことを推奨している。

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 メール本文を出力するためのプロンプトでは、新PASONAの法則を出力のルールとして貼り付けるとともに、タイトルと同様、ウェビナータイトル、ウェビナーの説明文、ターゲット、ターゲットの課題などの前提情報を入力すると良いという。

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「ChatGPTとフレームワークを一緒に使うメリットは、経験が浅い人でも箇条書きできちんとした回答を出せる再現性の高さにあります。新入社員や部署異動などで新たなメンバーがチームに加わった際にも、このプロンプトをテンプレートとして活用すると効率的にコンテンツの作成ができるようになります」(村尾氏)

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シャノンが活用するプロンプトテンプレートのダウンロードが可能

 メールやブログ作成といった実務でChatGPTを使おうにも「どのようにプロンプトに落とし込めば良いのかわからない」といった悩みはないでしょうか? そこで、シャノンが実際に活用しているプロンプトテンプレートをまとめた資料をご用意しました。メール、セミナー、記事に対応する3種の企画用プロンプトと、その活用方法を紹介しています。詳しくは下記のページからご覧ください。

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「長文の作成は苦手」でもセールスレター・WPを作成する方法

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この記事の著者

平田 順子(ヒラタ ジュンコ)

フリーランスのライター・編集者。大学生時代より雑誌連載をスタートし、音楽誌やカルチャー誌などで執筆。2000年に書籍『ナゴムの話』(太田出版刊)を上梓。音楽誌『FLOOR net』編集部勤務ののちWeb制作を学び、2005年よりWebデザイン・マーケティング誌『Web Designing』の編集を行う。2008年よ...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

提供:株式会社シャノン

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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MarkeZine(マーケジン)
2024/04/04 12:00 https://markezine.jp/article/detail/45152

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