サイネージとタッチ&トライ施策でQRコード経由のCVRが7.9%
セッションでは、BREAKやTHE TOBACCOのサービスを活用したデジタル×リアル施策の成功事例も紹介された。音声と映像が使えるといった強みやユーザー特性から、テレビ広告向けの素材を有効活用したい消費財メーカー、ビジネスマン向けの商材を扱う企業など、BtoC/BtoBを問わず多様な企業が広告を出稿していると湯川氏は語る。
その中でも効果が高かったものとして二つの事例を紹介した。一つ目が、スーツリフレッシャー(衣類消臭剤)を提供するブランド「PROUDMEN.」の施策だ。同ブランドの商品はスーツの消臭をしながら香り付けもできるというもので、メインターゲットは男性ビジネスパーソン。そのため、喫煙所との相性が良く、特ににおいケアへの意識が高まる喫煙中の人へのアプローチを目的に出稿したという。
この事例では、他媒体で放映した動画広告の素材を利用してサイネージで放映。同時に、タッチ&トライの施策を2023年6月から3ヵ月間を通し、千代田区中心に14施設で実施した。
出稿後、「スーツリフレッシャー」の指名検索数は前年同時期と比べて1.3倍に増加。公式Webサイト流入数も1.4倍になったという。出稿期間中(6~8月)は、出稿前(5月)と比較して、Web広告でのCPAは改善しながらもCV数の拡大を達成。告知カード経由においても高いCVRが得られた。
現場にいたスタッフからも「商品使用後に告知カードを持ち帰る方や、二次元コードからサイトにアクセスする方が多い」という声が多数あったという。
サイネージ×人のアンケート誘導で認知とリードを獲得
二つ目の事例は、社内のナレッジ管理を自動化できる「Yoomナレッジ」による活用だ。同サービスの導入を検討するのは主に総務部門や情報システム部門の担当者。この層に対する認知拡大と、営業活動強化に向けたリード獲得を目的に、2024年1月から1ヵ月間を通してサイネージ広告を出稿した。また、動画広告に加えてセールスプロモーションを実施。放映期間中に、千代田区を中心とした12施設で、特典プレゼント付きのアンケートを実施し、リード獲得施策も行った。
同施策では、放映開始の1~2週間前からポスターを喫煙所内に掲出し、プロモーションの事前告知を実施。放映開始後は、接客スタッフが施設利用者に直接声がけをしてアンケートへの回答を依頼し、承諾した人に二次元コードから専用サイトにアクセスしてもらう形式にした。アンケート自体は、全3問のシンプルな構成で、回答者には喫煙者向けの便利グッズを特典として渡した。なお、アンケートによって得られたリード情報は、クライアント企業が希望する営業管理ツールへと即時に連携。営業活動に素早く活用できる仕組みを叶えた。
結果として、4週間で合計605件のリードを獲得。クライアントによると、企業ドメインの比率は他のマーケティング施策と同水準であり、件数については展示会の平均リード獲得数よりも多かったという。
湯川氏は次のようにセッションを締めくくった。
「オフィスビルの喫煙所は、ビジネスパーソンが高い頻度で長時間滞在する休憩空間です。BREAKは“情報の受け取りや検討をするための余裕がある”の方々に訴求ができる魅力的な施策だといえます。業態・業界を問わず、様々な施策を行えますので、自社やクライアント企業のマーケティングにぜひ活用してみてください」(湯川氏)
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