アクセンチュア×アドビの生成AIソリューション
アクセンチュアとアドビは協業体制に基づき、アドビの画像生成AIツール「Adobe Firefly(アドビファイアフライ)」を活用した業界特化型のソリューションを共同で開発した。
アクセンチュアでは、Adobe Fireflyの新機能「Custom Models」を、アクセンチュアソングが提供するマーケティングサービスに統合。これにより、クライアントが保有するデータやクリエイティブアセット、ブランドガイドラインに基づいて開発されたAIモデルの学習に必要な知見を提供する。
また取り組みの一環として、アクセンチュアは自社のマーケティング組織においてもAdobe Fireflyを活用。Custom Modelを使用し、自社がサービスを提供する19の業界に合わせてコンテンツをカスタマイズしていく。
DACとアイレップの新会社名
デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム(以下、DAC)とアイレップは、2024年4月1日に統合の上設立した新会社の社名「Hakuhodo DY ONE(以下、HDY ONE)」を発表した。
HDY ONEは、博報堂DYグループのデジタルコアとして、DACとアイレップの2社の機能を持つ新会社だ。加えて、博報堂や博報堂DYメディアパートナーズなど、グループ内事業会社が持つデジタルマーケティングのナレッジやリソースも集約。これにより、競争力の強化と生産性の向上、収益力の強化を図る。
クリエイター・オブ・ザ・イヤーの受賞者
日本広告業協会は、35回目となる「クリエイター・オブ・ザ・イヤー賞」の受賞者を発表した。同賞は、日本広告業協会会員社の中で、顧客や社会の課題解決につながる施策の実施までをけん引し、広告会社の価値向上・機能拡張に貢献したクリエイティブワークを1年間で複数生み出したクリエイター個人を表彰するものだ。クリエイター・オブ・ザ・イヤーに選出されたのは、dentsuJapan/電通コーポレートワンの高崎卓馬(たかさき・たくま)氏。同氏は、JRグループの「鉄道開業150年キャンペーン」や、サントリーの「オールフリー」、P&G「ボールド」などのクリエイティブを手掛けた。
企業データをプロンプトに埋め込む
セールスフォース・ジャパン(以下、Salesforce)は「Einstein 1 Studio」および「SalesforceData Cloud(以下、Data Cloud)」の新たな機能を日本市場で提供開始した。
Einstein 1 Studioは、CRMアプリにAIをシームレスに組み込むためのローコードのツールセットだ。今回Salesforceが国内で提供を開始する機能は「プロンプトビルダー」「モデルビルダー」の2つ。
プロンプトビルダーは、カスタマイズされたAIプロンプトの作成を可能にする機能。CRMアプリおよびData Cloudに統合した顧客データなど、企業のデータをプロンプトへ埋め込めるようにすることで、企業データの価値を最大化するAIコンテンツの生成をサポートする。
モデルビルダーでは、利用者がユースケースに合わせて適切な大規模言語モデル(LLM)を選択できる。Salesforceが標準で提供するLLMだけでなく、利用者が自社で使用するLLMを選択することも可能だ。
7,000タイプのバーチャル生活者
博報堂は、生成AIを活用して生活者を深く理解するためのサービスプロトタイプを開発した。
同サービスでは、毎年7,000人に調査を実施している博報堂の大規模生活者調査データベース「HABIT」と生成AI技術を掛け合わせ、バーチャル生活者を生成。HABITのデータから生活者の基本プロフィール、価値観/意識、生活行動、消費行動、メディア消費、ブランド評価の情報を生成AIに学習させ、7,000タイプの生活者を再現した。
多様なバーチャル生活者を生成することで、価値観やバイアス、状況などに左右されない、生活者のリアルな意見やニーズのヒアリングを目指す。活用領域としては、マーケティング、商品開発、組織づくり、アイディエーション、ワークショップなどを想定している。
