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データで読み解く

マーケティングリサーチにおける生成AI活用の可能性と留意点を解説!

生成AIとリサーチャーの協働の未来

 生成AIの登場に伴い、リサーチャーの役割は変化しつつあります。生成AIは大量のデータを高速で処理し、パターンや傾向を発見することに長けています。そのため、リサーチャーには生成AIが導き出した結果を解釈し、ビジネス上の意思決定に活かすことが求められるようになってきています。

 また、リサーチャーのスキル向上と生成AIの進化は、互いに影響し合いながら、マーケティングリサーチを進化させていくと考えられます。リサーチャーが生成AIを使いこなすことで、より高度な分析が可能になる一方、生成AIもリサーチャーからのフィードバックを受けることで、さらにリサーチャーが求める回答を提供してくれるようになるはずです。

 しかし、生成AIの活用だけでは、マーケティングリサーチのレベルアップには限界があります。生成AIを効果的に活用するためには、リサーチャー自身のスキル向上が何よりも重要です。データリテラシーや生成AIの理解を深めることはもちろん、適切な質問設計、分析スキル、データの解釈、出力結果の評価と改善など、リサーチャーとしての基本的なスキルを磨くことが求められます。自身の専門知識と組み合わせて解釈し、ビジネスに活かすことができるリサーチャーこそが、生成AI時代に求められる人材になると思います。

おわりに

 生成AIの進化は、リサーチャーに新たな学びを求めると同時に、大きなチャンスをもたらしてくれます。リサーチャーはこれまでにないような価値を生み出すことができると思われます。この変化の波を乗りこなし、新たな可能性を切り拓いていくことが、これからのリサーチャーに求められる重要な使命だと言えます。

 生成AIの力を味方につけながら、リサーチャーが持つ専門性と創造性を存分に発揮することで、マーケティングリサーチは新しい時代を迎えることができるはずです。そのような未来を実現するために、我々リサーチャーは生成AIと手を携えて、進化を続けていく必要があるのではないでしょうか。

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この記事の著者

中嶋 正純(ナカジマ マサズミ)

株式会社マクロミル カスタマーディベロップメント本部セールスディベロップメント部 リサーチプランナー
2005年マクロミル入社。リサーチャーとしてブランド調査やライフスタイル調査など、様々な業界・領域のリサーチを担当。現在はリサーチプランナーとしてリサーチの企画提案に携わり、マーケティングリサーチを通じて顧客のマーケティ...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2024/07/04 09:30 https://markezine.jp/article/detail/46019

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