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「30代で100万人の役に立つ」広告代理店→I&CO Tokyo代表に 近藤まり子氏のキャリアと展望

 ビジネスの新開発やブランディングを手掛けるGlobal Innovation Firmとして、レイ・イナモト氏によって設立された「I&CO(アイ・アンド・コー)」。その東京拠点であるI&CO Tokyoの新代表に、近藤まり子氏が就任しました。ビーコンコミュニケーションズと博報堂アイ・スタジオを経て、I&CO Tokyoに参画した経歴を持つ近藤氏の、キャリアの転機や選択の背景、また同社の事業展開やビジョンに迫ります。

中長期的なブランドや企業の成長に携わりたい

──簡単に、ご経歴をお教えください。

 2014年にビーコンコミュニケーションズに戦略プランナーとして入社し、P&G、日本マクドナルド、Tinder、BMW Motorrad、shu uemuraなど、海外ブランドが日本およびアジア市場へ参入する際の、コミュニケーション戦略立案を中心に担当していました。その後、2019年に博報堂アイ・スタジオに移り、エンジニアやデザイナーとともに、新規事業の立ち上げからプロダクトの実装まで幅広く携わりました。

近藤まり子さん
I&CO Tokyo 代表 近藤まり子氏
2024年2月にI&CO Tokyo代表に就任。体制変更に合わせて、オフィスの移転を決めた。メンバー同士のコミュニケーションが活発になる空間を重視して選んだとのこと。

 短期的なインパクトを求めるよりも、中長期的にブランドや企業の成長に貢献できる仕事に携わりたいと考えていました。そんな折、I&CO Tokyoからお声掛けいただき、2021年に入社しました。

 I&COは、コンサルティングファームが描く戦略と、広告代理店が実行する短期的なキャンペーンの間にある「戦略を描き、具現化する」部分を重視しています。変化の激しい時代において、経営層やビジネスリーダーの方々と密に対話を重ねながら、数年後に必要なビジネスの仕組みをチームで形にしています。

代表に就任して4ヵ月、現在の心境は

──改めて、代表就任おめでとうございます。2024年2月に就任されてから4ヵ月が経ちましたが、現在の心境はいかがでしょうか?

 徐々にこの立場に慣れてきましたが、裁量を持って決断することの難しさ、面白さ、そしてありがたさを日々実感しています。ストラテジストとして、クライアント企業の「数年後」を描き、実現する仕事をしているので、自社でも同じことができるのは良い循環だと思っています。

 実際に、I&COが手掛けた「数年後を提示する仕事」の成果も出始めています。たとえば、「UNIQLO IQ(ユニクロ アイキュー)」というAIチャットボットのカスタマーサービスは、6年ほど前から構想がスタートし、今やユニクロに必要不可欠な仕組みになっていると伺っています。UNIQLO IQは、顧客からの商品に関するご意見を製品開発部に直接伝える仕組みで、顧客の声を製品改善に生かすことを可能にしています。

UNIQLO IQの画面
ユニクロ独自のAIプラットフォーム「UNIQLO IQ」。AIやメッセージサービスの技術を活用し、顧客との1to1コミュニケーションを実現している

──I&CO Tokyoの代表就任を打診された時はどんなご心境でしたか?

 打診を受けた2023年は産休・育休から復帰して、週3日勤務でバランスを取りながら働いていたタイミングでもありました。また、ストラテジー領域で自分のキャリアを伸ばすことを考えていたので、打診はまったく予期せぬことだったんです。

 3週間悩み抜いた末、最終的な決定打になったのは、20代の最後に掲げた「30代で100万人の役に立つ」という目標でした。この目標を、自分の力だけではなくチームと一緒に達成できるなら、そのほうがいいと考えて代表になることを決めました。

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30歳の節目に見つめ直したキャリア観「20代と違って30代は難しい」

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この記事の著者

竹上 久恵(編集部)(タケガミ ヒサエ)

早稲田大学文化構想学部を卒業後、シニア女性向けに出版・通信販売を行う事業会社に入社。雑誌とWebコンテンツの企画と編集を経験。2024年翔泳社に入社し、MarkeZine編集部に所属。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2024/07/08 08:00 https://markezine.jp/article/detail/46036

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