マーケットワンは、7月11日、同社の事業部長 兼 東京都立産業技術大学院大学のスタートアップ・アクセラレーター研究所で研究員を務める北山幹夫氏が、東京都檜原村を対象にNPS(Net Promoter Score)を用いた地域ロイヤルティ指標の研究を行ったと発表した。
同研究では、檜原村在住者および観光関連事業所のスタッフや観光客を対象にNPSを利用したアンケート調査を実施。地域住民の推奨度を測定・分析した。
その結果、最も高い推奨度は、観光地「払沢の滝」となった一方で、「移住」に関する推奨度は最も低い結果となった、
同氏は、今回の回答者からのコメント分析を基に、新指標「rNPS(Regional Net Promoter Score)」を提案。同指標では、NPSの6点を中立者に分類することで、地域特有の評価傾向に対応できる。実際、檜原村のデータをrNPSに適用すると、NPSに比べて地域のポジティブな評価がより反映される結果に。
このことからrNPSは日本の地方自治体にも受け入れやすい指標であり、今後の地域ロイヤルティの測定において有効であると考えられる。同社は、今後、他の地域でもrNPSを適用し、その有効性と信頼性を確認していく。
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