カンターは、2024年6月12日、「Kantar BrandZ Most Valuable Global Brands Report 2024(Kantar BrandZ 最も価値あるグローバルブランドTOP100)」を発表した。同ランキングは、532のカテゴリーにわたる21,000のブランドについて430万人以上の回答者の意見をもとに作成されたものだ。
2024年のランキング1位はアップルに。同ブランドは3年連続でトップを獲得し、ブランド価値は1兆ドルを超えた。2位にグーグル、3位にはマイクロソフト、4位はアマゾンが続き、テクノロジーの日常生活への浸透を反映した結果となった。
マクドナルドもトップ5を維持し、6位にはブランド価値を178%上昇させて18位から6位に躍進を遂げたエヌビディアがランクイン。フェイスブックは1年ぶりにトップ10に返り咲き、オラクルは初のトップ10入りを果たした。
20204年のグローバルトップ100のブランド価値総額は、20%回復して8兆3,000億ドルに達した。2006年の調査開始以来、トップ100のブランド価値は474%増加しており、トップ100に入るための基準額は40億ドルから354%増加した190億ドルとなった。
カテゴリー別で順位を見ると、アルコール飲料部門で最も高かったのはコロナとなり、ブラジル・中国・南アフリカなど成長市場に参入して成功につなげた。アパレル部門1位の座はナイキが維持するも、ZARAなど競合との差は縮小。ラグジュアリーグッズ部門ではルイヴィトンのブランド価値が1,300億ドルに達し、高級品カテゴリーで最も価値のあるブランドを維持している。またエルメスは米国と中国の両市場で成功を収め、ブランド価値を23%成長させた。
メディア&エンターテインメント部門ではネットフリックスが6位から4位に上昇。小売り部門においてはアマゾンがブランド価値を6%成長させ、トップをキープした。この他、ロウズ(米国)、アルディ(ドイツ)、TJマックス(米国)、地域のeコマース大手であるピンドウドウ(中国)とメルカドリブレ(アルゼンチン)が好調だった。
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