カンターは、ブランドの業績への貢献度を定量化した「Kantar BrandZ 最も価値のあるグローバルブランド2023レポート」を公開した。
同レポートによれば、2023年における世界のトップ100ブランドのブランド価値の合計は6兆9,000億ドルに。2022年と比べると全体値は20%低下したものの、コロナ以前である2019年と比較して47%成長した。
ブランド価値ランキング1位は2022年に続きアップルとなり、ブランド評価額は約8,800億ドルにのぼった。2位にはグーグル、3位にはマイクロソフトが続き、これらを含むテクノロジー系ブランドがトップ100に最も多くランクイン。ブランド価値においても最も多くのシェアを占める結果となった。
トップ100のうちエアテル(76位、24%増)とペプシ(91位、17%増)が2022年比で最も伸長した。ラグジュアリー、ファストフード、食品・飲料のカテゴリーは、市場の変動に対し強い回復力を示す結果に。なおテクノロジー系ブランドを除くランキングでは、5位のマクドナルドが最上位となった。
またコルゲート(95位)、ソニー(99位)、パンパース(100位)など9ブランドがトップ100に返り咲いた。一方で70位「シーイン」と81位「農夫山泉」の2つの中国ブランドが、トップ100に初登場した。
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