7月17日、米Yahoo!が株主に対して再度、現経営陣の支持を訴えた。アイカーン氏は株主として、Microsofotの買収提案を受け入れなかった現経営陣を批判し、メンバーを入れ替える意向を明らかにしているが、Yahoo!側は現状の施策こそ、株主価値を高めると主張している。
Yahoo!は株主に対して、Microsoftに1株あたり33ドルでYahoo!をまるごと売却することが最良であると訴えており、条件次第では検索事業のみの売却の可能性もあるとしている。また、企業価値を高める施策を検討するなかに、同社のアジアにおける資産を売却し、株主に還元することも視野に入れていることを明らかにした。
日本のヤフー株式会社の筆頭株主はソフトバンクで持ち株比率は40.16%だが、Yahoo!も33.41%を持つ大株主、また中国のBtoBオンラインマーケット事業を手がけるアリババ・ドットコムの大株主でもあることも知られている。
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