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白メガネ野崎が突撃!次世代のトップランナーに聞く新時代のキャリア形成

岐路のたびにポータブルスキルを獲得!良品計画・内賀嶋さんのキャリアに学ぶ、憧れのポジションのつかみ方

3社目の転職で得られたこととは?

野崎:大企業キャリアを捨て、現職につながるマーケターではなく現場の販売職からスタートしたのは大きな意思決定でしたね。さて、三松を卒業して3社目のTOW(テー・オー・ダブリュー)に転職を決められた背景を教えてください。

内賀嶋:丸3年が経ち、自分の中でアパレルの販売職はやりきった感があったのと、広報という選択肢もすぐには厳しそうだったため、改めて今後のキャリアを見つめ直しました。

 そこで「ものが売れる仕組み作り」に携わりたいという思いが大学時代からずっと変わっていないと確信しました。そこを突き詰めていけるような会社がないかを探していたとき、「体験をデザインする」と掲げ、リアルからデジタルまで手法を問わずに幅広く販促を支援するTOWを見つけました。 いろいろなことに挑戦できる環境が、求めていたものと合致したのです。

野崎:ポテンシャル枠だったと思いますが、SNSにも少し触れていましたし、やりたいことへの熱量を受け止めてくれたんだと想像できます。TOWではどのような職域を担当されたのですか。

内賀嶋:入社はコロナ禍前で、発表会やポップアップといったリアルイベントなどのプロデューサーをしていました。その後コロナ禍期間に菓子・食品メーカーの担当に着任したことがきっかけとなり、SNSを軸としたデジタル系プロモーションのプロデューサーとしてデジタルの仕事がメインになっていきました。

 仕事の中では、プランナーやデジタルに強いインタラクティブプロデューサーなど、多様な部署を束ねつつ、単純な案件獲得だけでなく、プランナーとともに考え、自分も企画に入り込んで推進することを意識していました。3年ほどの期間で、リアルイベント、SNSキャンペーン、デジタル広告の運用や映像・サイト制作など多岐にわたる業務を経験しました。

 

岐路のたびに積み上げてきたスキルで念願の事業会社へ

野崎:TOWで横断的な業務を体験することで一気に今につながるキャリアにつながったのですね。最後に、現在の良品計画へはどのような考えから転職を決めたのでしょうか?

内賀嶋:TOWでは、リアルからデジタルまでかなり幅広い販促を経験しました。ただ、代理店業務は、既存の商品やサービスをいかに広げていくかが仕事です。次の職場ではゼロから商品やサービスを作り、それを広げていくところまでを一気通貫で携われる仕事をしたいと思いました。

 そして、自分が関わったものが最終的にお客様にどう響いたのかという結果まで、しっかり見届けられる事業会社側に行きたいと思いました。様々なスキルも身に付いてきたことと、年齢的にも30歳で、決断するなら今だと思ったのもあります。

 良品計画はグローバル企業ですが、私が入社する2年ほど前から第二創業として事業改革をしており、大企業ながら社内ベンチャーで新しいことにチャレンジできそうな環境であったこと。さらにチームが立ち上げのタイミングで、大きな裁量を持てると感じました。

 また事業会社の中でも“老若男女問わず、日常的に触れる機会の多い商品やサービスを扱う会社がいい”と思っていたので、良品計画が良いと考えました。

野崎:ありがとうございました。大手の事業会社のマーケティング職に転身するには、大手広告会社での近しい経験やデジタルマーケティングの知識などが求められるケースも多いのですが、内賀嶋さんは異なります。

 1社目では大企業の営業職としてアシスタント的に動きながら社内外に対する調整力を獲得し、2社目ではまさかのアパレル販売職として小規模ですが店舗運営を担い、リアル店舗を展開する現職にもつながる経験を得ました。また、SNS運用やユーザーの生の声を聞く実体験もポイントですね。その上で3社目のTOWでは、オンライン・オフラインを通じた横断的な販促支援の実務経験を積まれています。

 経てきた職歴は一見つながっていないようにも見えますが、粗利や売上を追うだけの営業・販売スタイルではなく、マーケティングコミュニケーション全体を意識し続けたことが現在のキャリアにつながっています。事業会社のマーケティング職を目指す上で、内賀嶋さんのようなキャリア設計も読者の皆さんに役立つと思いますので、参考にしてみてはいかがでしょうか。

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この記事の著者

那波 りよ(ナナミ リヨ)

フリーライター。塾講師・実務翻訳家・広告代理店勤務を経てフリーランスに。 取材・インタビュー記事を中心に関西で活動中。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

MarkeZine編集部(マーケジンヘンシュウブ)

デジタルを中心とした広告/マーケティングの最新動向を発信する専門メディアの編集部です。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2025/01/16 08:00 https://markezine.jp/article/detail/46379

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