クロス・マーケティングは、2024年7月、全国20~79歳の女性1,500名を対象に「身体の悩みに関する調査(2024年)」を行い、その結果を発表した。
同調査では、「フェムテック」・「メノテック」・「PMS(月経前症候群)」の認知状況、フェムテック関連製品やサービスへの興味関心や利用状況、現在の身体の悩みと対策、社会での女性特有症状への配慮・理解などを分析している。
フェムテックとは、女性の健康課題をテクノロジーで解決する製品やサービスを指す。一方メノテックは、更年期にあたる45~55歳頃の女性の体に起きる様々な不調や健康問題をテクノロジーで解決する商品やサービスを指す。
フェムテック・メノテック認知率は低い
フェムテックの認知率は23%、メノテックは6%と低い。フェムテックの内容も名前も認知しているのは、女性20~40代で約1割。更年期の女性を対象としたメノテックの内容も認知している人は2%と極めて低い。一方、PMSの認知率は31%であり、内容も認知している人は、20~30代で3割を超える。
フェムテック関連製品・サービスへの関心は約3割
フェムテックやメノテック関連製品・サービスの内容を提示した上での興味・関心は、フェムテックが33%、最も高い30代は45%。メノテックへの興味・関心は31%、30~40代の興味・関心は4割台。
フェムテック・メノテック関連製品の直近1年間の利用経験は「おりものシート」「生理用/吸水ショーツ」「各種産婦人科検診」「月経管理アプリ、サービス」などが上位。70代は「尿もれパット」の利用が高い。
年代別女性の身体の悩み
女性の現在の悩みは、「体重や体型」「精神的なストレス」が多く、20~60代は「体重や体型」、70代は「高血圧」が悩みのトップであった。また、20~30代は「口臭」「体臭」「顔のうぶ毛の濃さ・多さ」「体毛」「デリケートゾーンの乾燥・かゆみ・におい」、40~50代は「更年期・女性ホルモンのゆらぎ」が多い。
女性特有(生理や更年期)の症状に対する社会の理解は不十分
「社会で、女性特有の症状への配慮・理解は不十分だと思う」は61%、「社会で、女性特有の症状への配慮・理解が進んでほしい」は77%と高く、いずれも30代は「あてはまる」気持ちが強い。
【調査概要】
調査手法:インターネットリサーチ
調査地域:全国47都道府県
調査対象:20~79歳の女性
調査期間:2024年7月26日(金)~7月28日(日)
有効回答数:本調査1,500サンプル
※調査結果は、端数処理のため構成比が100%にならない場合がある。
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