博報堂DYメディアパートナーズ(以下、博報堂DYMP)メディア環境研究所は、生活者のメディア接触の現状を捉える「メディア定点調査」を2006年から毎年1月末~2月頭にかけて実施。「メディア定点調査2024」の時系列分析の結果を公開した。
2024年のメディア総接触時間は1日あたり平均432.7分
まず、自宅内・外を問わず各情報メディアをどのくらい利用しているか質問。2024年のメディア総接触時間は1日あたり/週平均で432.7分だった。
メディア総接触時間の時系列推移の構成比を確認すると、前年比で「携帯電話/スマートフォン」のシェアが約3%増の37.4%(161.7分、昨年から10.1分増)、「テレビ」が約2%減の28.3%(122.5分、同12.9分減)となった。この他、「新聞」「雑誌」は微減し「タブレット」は微増した。
コンテンツ×視聴デバイスの組み合わせの多様化が加速
次に、スマートフォンでのテレビ番組視聴およびテレビ受像機での無料動画視聴の利用率を調査。すると、スマートフォンでのテレビ番組視聴が3割台に増加した。また、テレビ受像機での無料動画視聴も過半数に達した。
配信サービスの利用率を見ると、民放公式テレビポータルTVerの利用率(53.8%、同14.3ポイント増)が増加した。さらに、テレビ受像機のインターネット接続率(63.5%、同8.6ポイント増)も伸長した。
スマートフォンからのチケット購入や店舗予約が増えた人は6割超に
続いて、スマートフォンのアプリを利用したチケット購入について尋ねた。結果、「チケットの購入はスマートフォンのアプリで行うことが増えた(64.6% )」がコロナ禍前の2019年に比べて、31.0ポイント増えた。「店舗の予約はスマートフォンのアプリで行うことが増えた(61.5%)」も同様に27.6ポイント増加。それぞれ6割超になった。
メディア総接触時間は20代男性が長く、若年女性は携帯/スマホが5割以上
最後に、性年代別メディア総接触時間(1日あたり/週平均)と性年代別メディア総接触時間の構成比も紹介。メディア総接触時間は男性20代が最も長く、500分を超えた。総接触時間の構成比では、女性の15~19歳および20代の「携帯/スマホ」が5割を超える結果となった。
【調査概要】
調査方法:郵送調査法
調査対象者:東京都15~69歳の男女
標本構成:643サンプル
調査期間:2024年1月26日(金)~2月9日(金)
調査機関:ビデオリサーチ
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