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メディア接触時間、携帯・スマホが初の3分の1越え/博報堂DYMPが「メディア定点調査2023」を発表

 博報堂DYメディアパートナーズ メディア環境研究所は、「メディア定点調査2023」を実施。生活者のメディア環境の変化について、時系列分析の結果を公開した。同社では、同様の調査を2006年から毎年1月末~2月頭にかけて実施している。

接触時間、携帯電話/スマホが全体の3分の1越えに

 まず、2023年におけるメディアとの総接触時間は、1日あたり週平均で443.5分に。「携帯電話/スマートフォン(151.6分、前年比4.7分増)」は、2022年に初めて「テレビ(135.4分、前年比8.2分減)」を上回ったが、2023年はその差を広げた。メディア総接触時間における「携帯電話/スマートフォン」のシェアは34.2%となり、初めて全体の1/3を超えた。

 「ラジオ(28.0分、前年比4.7分増)」は2021年並みに回復し、「新聞(13.8分、前年比1.1分増)」は微増。それ以外のメディアは微減する結果となった。

左:メディア総接触時間の時系列推移(1日あたり/週平均)、右:メディア総接触時間の構成比の時系列推移(クリックして拡大)

テレビスクリーンのネット化が加速

 次に、テレビのインターネット接続率および関連機器所有率を調査。テレビのインターネット接続は、2022年から3.5ポイント増の54.9%となった。テレビスクリーンで動画を視聴するストリーミングデバイスの所有率は、9.3ポイント増の33.7%に。一方、ハードディスクレコーダーの所有率は2016年から10.4ポイント減少して71.0%だった。

テレビのインターネット接続率、関連機器所有率の時系列推移(クリックして拡大)

 配信サービスの利用率を見ると、定額制動画配信サービスは初めて過半数(54.6%、前年比7.1ポイント増)に達した。「TVer(39.5%、前年比7.5ポイント増)」「ABEMA(34.4%、前年比7.8ポイント増)」もそれぞれ伸長した。

配信サービス利用率の時系列推移(クリックして拡大)

見逃し視聴サービスによるテレビ番組視聴が急伸

 続いて、テレビを見る時間に行ったことを聴取。2020年から伸長傾向にある「有料動画を見る(24.1%、前年比2.0ポイント増)」「無料動画を見る(26.9%、前年比0.1ポイント減)」はそれぞれ2023年も2割超えに。加えて、「見逃し視聴サービスでテレビ番組を見る(26.2%、前年比8.5ポイント増)」が伸びた。

 反対に「テレビ番組をリアルタイムで見る(81.3%、前年比4.0ポイント減)」「録画したテレビ番組を見る(64.4%、前年比7.1ポイント減)」はいずれも減少した。

テレビを見る時間にしたもの」時系列推移(クリックして拡大)

 またスマートフォンのスクリーンでのテレビ番組利用は、2020年から9.1ポイント増加して28.0%となった。

スマートフォンでのテレビ番組視聴における利用率の時系列推移(クリックして拡大)

【調査概要】
調査方法:郵送調査法
調査対象者:15~69歳の男女
標本構成:629サンプル
調査期間:2023年1月26日(木)~2月10日(金)
調査機関:ビデオリサーチ

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2023/05/23 14:15 https://markezine.jp/article/detail/42325

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