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MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

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MarkeZine20周年特別企画

文脈も接点もマルチ化へ──ベクトル副社長・吉柳氏が語るPRの20年と、AIに選ばれるブランドの条件

 激動の20年でPRはどう変わってきたのか。MarkeZine創刊20周年を記念し、この激動の時代を最前線で切り拓いてきたトップランナーたちを訪ねる本特集。PR業界のアジア最大手、株式会社ベクトルで取締役副社長の吉柳さおり氏は、創業期のベクトルに大学生でジョインし、「マーケティングPR」という概念すら存在しなかった時代から市場を切り拓いてきた。PR業界の過去・現在・未来と、AI時代に企業が問われるブランド戦略を聞いた。

消費行動はCM起点から、自分で情報を選び取る時代へ

──まず、PR業界に飛び込まれた経緯と、創業期のベクトルにジョインされた背景をお聞かせください。

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株式会社ベクトル 取締役副社長 兼 株式会社プラチナム 代表取締役社長 吉柳さおり氏

 大学生のときに創業期のベクトルにジョインしています。この業界になぜ飛び込んだかというと、自分自身の消費行動がきっかけです。元々雑誌やファッションが好きで、ブランドのヒストリーやデザイナーの哲学を隅々まで追いながら、表面的なスタイルだけではないブランドの奥深さをメディアの情報から掴み取り、欲しいものを選んでいました。コマーシャルを浴びせられて動くというよりも、自分でファクトを見つけて選ぶという消費行動の時代が必ず来ると確信していたとも言えます。

 当時、欧米ではPRエージェンシーが既に産業になっていましたが、日本ではマーケティングPRという概念もエージェンシーも存在しませんでした。米国のマーケティング手法は数年後に必ず日本にやってくるというのが当時の肌感覚で、事業としてもブルーオーシャン。これは来ると確信して創業メンバーとしてジョインしたという経緯です。

 現在ベクトルのPR事業部は年間3,000プロジェクト、1,000社を超えるお客様を抱えるまでに成長しました。クライアント企業が消費者から「選ばれる状態」をつくることを目指し、時代に沿った情報発信を戦略設計から実行まで一気通貫で行っています。

マス露出から動線設計、パーソナライズへ。20年で変化したPR

──この20年で、PRの手法や役割はどのように変化・進化してきたとお考えですか。印象的なターニングポイントとともに教えてください。

 大きく3つのフェーズがあったと思っています。20年以上前はテレビ・新聞・雑誌へのマスメディア露出がメインでした。インターネットメディアがメディアとして確立して以降は「ネットで取り上げてもらってからテレビで」「テレビの後にネットで」という動線設計の発想が生まれました。その後、PR費を用意してマーケティングを行う流れが定着し、お客様から「メディアに出たら売れた」という声が確実に返ってくるようになったのがちょうど20年前くらいです。

 次のフェーズが、15年ほど前にSNSが主軸に入ってきたタイミングです。「SNSで話題を着火させてから、メディアで特集してもらう」というように、動線設計がより複雑になりました。これまで以上に、ブランドの課題ごとにパーソナライズした戦略が必要になったのもこの頃です。

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コロナ禍を経た現在、「集合値で束ねられない」時代に

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この記事の著者

落合 真彩(オチアイ マアヤ)

教育系企業を経て、2016年よりフリーランスのライターに。Webメディアから紙書籍まで媒体問わず、マーケティング、広報、テクノロジー、経営者インタビューなど、ビジネス領域を中心に幅広く執筆。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2026/07/02 08:00 https://markezine.jp/article/detail/50826

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