博報堂DYメディアパートナーズは、飲料、食品、トイレタリーといった消費財ブランドに最適化したデータドリブンなマーケティングマネジメント手法をパッケージ化した「Analytics AaaS for CPG」の提供を開始する。
“Analytics AaaS”は、同社が提唱する、広告主の広告効果最適化を通して事業成長に貢献する次世代型モデル「AaaS」のソリューションのひとつ。マーケティング・ミックス・モデリング(以下MMM)により、広告主のメディアやマーケティングの投資配分最適化や目標達成のためのKPI設定を提供する。
一般消費財(CPG)カテゴリーでは「生活者がブランドを選択するのは店頭が多い」という購買行動の特性上、施策効果を可視化・診断・予測するにあたり、下記3つの問題が生じる。
- 販売店舗数や棚割りの状況などの流通・店頭施策の影響度が大きい
- ソーシャルネットワーク上での拡散・ブランドとのつながりがブランド選択へもたらす影響度が年々拡大している
- 購入前の検索行動や比較検討行動が限定的で捕捉データが少なく、予測モデルの構築が難しい
Analytics AaaS for CPGは、これらの問題に対応。消費財カテゴリーでのマーケティング施策とセールスとの関係を解明したうえで、プロモーションだけでなく店頭・流通施策、配荷力に対しても改善に向けた糸口を得ることを可能にする。
具体的には、博報堂DYグループの戦略組織「ショッパーマーケティング・イニシアティブ」が開発したトレードマーケティング分析ソリューション「配荷方程式」と連携することで、施策の改善箇所を抽出し、流通施策の配荷力向上が期待できる。
また、ソーシャルネットワークにおける情報拡散のブランド力への貢献を可視化や、消費財カテゴリーの購買行動に適したブランド選択確率を用いた数理モデリングの採用により、消費財カテゴリーで求められる要素を網羅したMMMソリューションとなっている。
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