ブランド横断の施策に役立った機能とサービス
TSIの事例が一通り紹介された後、プレイドの中野氏はTSIの3名に質問を投げた。最初の質問は「ブランドを横断した施策を展開するために、社内で活用を推進したポイントはあるか?」というもの。この問いに対して嘉手川氏は「KARTEのエレメントビルダー(直感的な操作で接客施策が設定できる機能)が使いやすいこと」「PLAID ALPHA(伴走でKARTEの活用を支援するサービス)が優れていること」の2つを各サイトの担当者に伝えたという。
また仮説検証の進め方について中野氏が質問すると、片岡氏は「プレイドさんより共有いただいた考え方で、PDCAサイクルでいうPではなくDを最初に持ってくるという意識の変化が大きかった」と回答し、施策の実施スピードの重要性を唱えた。
加えてKARTEにはA/Bテスト機能、各ページ・セグメントでどの程度効果があったか管理画面上で確認できる機能があることもPDCAの高速化に役立ったという。
TSIも高く評価する、PLAID ALPHAとは?
質疑応答の後、中野氏は嘉手川氏からも高い評価を受けたPLAID ALPHAについて紹介。PLAID ALPHAはCX変革をサポートするプロフェッショナルサービスで、コンサルティング、インテグレーション、グロースの3ステップに分け、KARTEの導入各社が困っている部分をプレイド社員が伴走で支援する。
TSIはシステム計画策定から導入の推進・管理をサポートするインテグレーション、運用のPDCAサイクルの高速化、実装のテクニカルサポートなどを行うグロースに関して支援を受けているという。
ソリューションの提供だけでなく、伴走支援を行う理由について、中野氏は次のように語った。
「私たちは各社様の事業戦略を実行に落とし込んでいくためにKARTEが役立つと考えています。しかし、戦略設計のできる人材がいない、運用を回すリソースがないなど、KARTEだけで解決できないさまざまな課題があります。私たちはそういった状況の企業様に向けてPLAID ALPHAを提供しているのです」(中野氏)
中野氏は「今回はアパレル業界での活用事例でしたが、KARTEはさまざまな業界で活用いただけるサービスです。業界問わずご興味がありましたら、ぜひお声がけください」と話し、セッションを締め括った。