海外情報収集のライフハック
――sigeoさんが日々海外ネタをバンバン拾ってくるそのライフハックを教えてください!
「情報収集」にはRSSを利用しています。ほとんどが英文ですが、「読む」ではなく「観る」ということ。速読術みたいなものです。そのなかで興味のある「キーワード」を見つけ出しそれが楽しそうか、そうではないかで判断しています。ライフハック的なところで言うと、ブラウザをFirefoxとSleipnirの二つを併用しています。Firefoxは情報収集用、そしてSleipnirはブログ管理用としています。Firefoxは英単語が弱くてもマウスオーバーなどで助かるということと、SBM(ソーシャルブックマーク)などの反響を見やすいということが理由で使用しています。Sleipnirは日本製のブラウザを応援したいということと、カスタマイズ性があることが理由で使用しています。
―― 具体的にはどんなサイトを参照しているんですか?
RSSで日々拾い読みをし、そのサイトに関連したところで新たなサイトを見つけてRSS登録の繰り返しだけです。それだけで情報源はかなり増えています。いろいろな角度からの意見を知りたいということもあるのであえて「このサイトを毎日」というものはありません。
――巡回先がないんですか!
そうですね。引き寄せられているのか、記事パターンが私に合っているのか分かりませんが、同じサイトにお目にかかることはあります。それでも特にこれ、という巡回先はありません。時間に関しては「情報収集」は数十分くらいです。そこからいろいろ試していると2~3時間くらいですね。海外ネタを紹介する際に気をつけているのはやはり海外と日本の文化の違いです。文化というとちょっと偉そうですが、やはり海外で流行っていても日本では受け入れられないツールはあるのが現状です。なので逆に、そういったところに少しでも日本的なワビサビを入れられればと意識しています(笑)。あと、ほかの日本のサイトで紹介されたツールなどは、意図的に紹介しないようにしています。
頭打ち? 進化する? Webマーケティングはどうなってゆくか。
――sigeoさんの考えるWebマーケティングとは何ですか? また、今後のWebマーケティングはどうなって行くと思いますか?
一般的には、Webマーケティングって、今までの常識を打ち破ってくれるひとつの手段であり、様々なトレンド技術が遷移しているものですよね。特に今年2008年はSEOが伸びる最後の年とも言われています。多くの企業がSEOディレクターの採用にコストをつぎ込んでいることからもその動きが見て取ることができます。また、2011年の完全地上波デジタル化によるテレビからのネット利用の一般化やiPhoneの出現などのようなインターフェースの変革によって、携帯で取り込めなかった層のインターネットに対する敷居が下がる。デジタルデバイドによるボトルネックで頭打ちになりそうな日本のインターネット市場が、より広がるのではないでしょうか。問題としては、今まで情報のインプットに制限のあった人たちに対して膨大な情報が一気に入っていってしまうということ。そういったことから今後Webマーケティングをするにあたって必要なことは、
- いらないものを極力省くこと
- 難解なものを分かりやすくすること
といったようなものになっていくのではないかと思います。