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第110号(2025年2月号)
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【特集】テクノロジーで変化する、社会、広告、マーケティング

デジタルと現実が結合した「Physical AI」の世界で、ブランドは提供価値に差異を作れるか?

 現在のテクノロジーの進化を、マーケターはどう解釈すればよいのか? ここからはCES 2025に足を運んだ2名の有識者による内容の分析・解説を掲載する。1人目の解説者はアクセンチュアの齋木康一郎氏。CES 2025のビッグワード「Physical AI」に焦点を当てて、身近でイメージしやすい「ホームAI」を例に解説してもらった。

※本記事は、2025年3月刊行の『MarkeZine』(雑誌)111号に掲載したものです

【特集】テクノロジーで変化する、社会、広告、マーケティング

CESは世界に挑戦するためのプラットフォーム アワード審査員が強調する、日本企業の魅力・ポテンシャル
─ デジタルと現実が結合した「Physical AI」の世界で、ブランドは提供価値に差異を作れるか?(本記事)

Physical AI時代の到来を感じたCES 2025

 今年のCESを端的に捉えるキーワードとして、私は「デジタルと現実(サイバーとフィジカル)の滑らかな結合の加速」を挙げたいと思います。

 NVIDIAのジェンスン・フアン社長も、基調講演で「Physical AI」という言葉を何度も繰り返し強調していましたが、これからはデジタル世界の中だけでなく、物理世界のインタラクションにもAIの活用が拡大・加速していく。つまり、「Physical AIの時代」が到来することを、CES 2025全体を通して強く感じました。

アクセンチュア株式会社ビジネスコンサルティング本部ストラテジーグループマネジング・ディレクター齋木康一郎氏 製造業や通信業において、全社戦略、新規事業戦略、ターンアラウンド、ビジネスプロセス改革、経営モデル改革など、幅広い戦略コンサルティングに従事。近年は、ハイテクメーカーにおけるモノ作りからの脱却、BtoBソリューションやBtoCサービスの企画・立ち上げ関連のプロジェクトに多数従事。
アクセンチュア株式会社 ビジネスコンサルティング本部
ストラテジーグループマネジング・ディレクター 齋木康一郎氏

製造業や通信業において、全社戦略、新規事業戦略、ターンアラウンド、ビジネスプロセス改革、経営モデル改革など、幅広い戦略コンサルティングに従事。近年は、ハイテクメーカーにおけるモノ作りからの脱却、BtoBソリューションやBtoCサービスの企画・立ち上げ関連のプロジェクトに多数従事。

 Physical AIについて少し紐解くと、これまでのAIは主にデジタル上にあるものを学習し、それを最適に処理することに留まっていました。しかし、これからのAIは物理世界(Physical)を理解し、物理世界(Physical)で働きかけてくるようになります。このシフトを支えているのが、「デジタル情報空間(デジタルツイン)」や「インプット&インターフェース」の進化です。

 物理世界の情報をAIに学習させるためには、Physical→デジタルへ、一度情報を変換する必要があります。そのインプットの技術、たとえば、3Dスキャン系の技術や画像解析、ウェアラブル系のデバイス、各種VR・MRといった技術が目覚ましい成長を遂げているのです。デジタル化された世界でAI処理された結果を、AIの「身体」となりPhysical世界へとつなげるための、ロボットや自動化製品の進化・多様化も進んでいます。

 これらはいずれも以前からあった技術ですが、Physicalとデジタルの連携がこれまでのような“粗い”つながり方ではなく、総じて“滑らか”になっている印象です。より細かく、高精度に、かつケースバイケースでどんな場合でもつながれる状態になっています。

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Physical→デジタル→Physicalの世界観が常態化していくと?

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MarkeZine編集部(マーケジンヘンシュウブ)

デジタルを中心とした広告/マーケティングの最新動向を発信する専門メディアの編集部です。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2025/03/17 09:30 https://markezine.jp/article/detail/48662

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