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【特集】テクノロジーで変化する、社会、広告、マーケティング

AIエージェントで、人々の生活はどう変わる?

 「AIエージェント」が社会に普及すると、人々の生活はどう変わるのだろうか? その先にはもちろん、マーケティング・コミュニケーションの変化もある。本稿では、博報堂DYメディアパートナーズのメディア環境研究所 上席研究員 山本泰士氏に、生活者視点&マーケター視点で、AIエージェント時代の「どこでもAI、いっしょにAI生活」を解説してもらう。

生活すべてが「どこでもAI」で強化される

 今回のCESでは多くの出展社が、生活・身体・感情のセンシングとAIによるサポートを提案していた。

 たとえば、街のカメラが人々の生活を見守り、AIが異常や事故を検知。安心、安全なまちづくりにつなげる。家では家電が住人をセンシングし、健康状態を読み取ってAIが冷蔵庫にある食材から最適なメニューを提案する。クルマも運転手の感情をセンシングし、温度、車内の色、音楽……と好みの車内空間を実現する。ヘルスケア分野では、鏡に映るだけで健康診断ができたり、息を吹きかけるだけで血糖値がわかったり、声から幸福な場所やシーンを提案するデバイスも登場した。

 言わば街、家、人……と幅広い領域でセンシングされた情報を活用し、AIが便利で快適、安心な生活を実現する――そんな未来像が見えてきた。

 この未来像を具体的なシステムと共に語り、多くの来場者の熱狂をもって迎えられたのがNVIDIA CEO ジェンスン・フアン氏のキーノートプレゼンテーションである。

 今回NVIDIAは、AIの未来像「フィジカルAI」を発表した。「フィジカルAI」とは、わかりやすく言えば、自動車やロボット、運搬、農耕機械を安全、的確に自律走行させるためのAI。NVIDIAは今回、このAIを飛躍的に強化できるシステム「NVIDIA Cosmos」を発表した。

 NVIDIA Cosmosでは、現実の映像を3D化し、重さや抵抗などの物理法則も再現した仮想空間を簡単に作ることができる。さらに、「NVIDIA Omniverse」と連携することで、運転時の天候変化や事故など、現実では難しい様々な状況を無数にシミュレーションし、その結果をAIに学習させることも可能。これにより、現実世界で実際に撮影したデータが少なくても、仮想空間で再現した無数のシミュレーションを通して自動運転車やロボットのAIを、効率的に学習・強化することができる。

 今までのAIは、スマホやPCの中の「情報世界」を強化し、利便性や効率性を届けてくれていた。しかし、これからは私たちのリアルな「生活世界」を強化し、ますます便利にしてくれる。

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「いっしょにAI」で広がる生活の可能性

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この記事の著者

山本 泰士(ヤマモト ヤスシ)

株式会社博報堂DYメディアパートナーズ メディア環境研究所 グループマネージャー 兼 上席研究員

2003年博報堂入社。マーケティングプラナーとしてコミュニケーションプラニングを担当。11年から生活総合研究所で生活者の未来洞察に従事。15年より買物研究所、20年に所長。複雑化する情報・購買環境下における...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2025/03/21 09:30 https://markezine.jp/article/detail/48554

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