“複数のプロフェッショナル人格”を演じさせて壁打ちに活用
Q1.普段使っている対話型AIツールと、それを使っている理由を教えてください
対話型AIは主にChatGPTをメインで使っています。情報収集やアイデア出し、文章生成などほぼすべてのテキスト系タスクはまずGPTに投げます。
画像生成が必要な時はMidjourney、資料作成ではCanvaなど他のAIを併用し、思考とアウトプットを素早く可視化できる体制を整えています。用途に応じて「テキストはGPT、ビジュアルは専用ツール」と役割を明確に分けることで、作業効率とアウトプットの品質を両立しています。

僕と私と株式会社CEO。横浜国立大学卒。Z世代への企画・マーケティングを専門とするZ世代の企画屋。ハッピーな共感をフックに購買行動につなげる「エモマーケティング」を提唱し、様々な企業・行政とタッグを組んでワンストップ・プロモーションを展開する。
Q2.仕事/プライベートにおいて、それぞれどのようにAIを活用していますか?
仕事では、AIに“複数のプロフェッショナル人格”を演じさせながら壁打ちすることが多いです。
企画立案の事例調査やエビデンス収集、組織マネジメントのシミュレーションまで、GPTに「マーケター」「組織コンサル」「クリエイティブディレクター」「弁護士」などの視点を与えて議論します。社内でも「わからなければまずジピる(GPTに聞く)」を行動指針としており、コミュニケーションを合理かつ俯瞰的に捉えられるAIはビジネスの必須ツールです。
プライベートでは、AIと物語や歌詞を共作したり、「行動経済学者」視点でのフィードバックをもらったりすることが増えました。創作過程でAIにアイデアを出してもらいながら、日常の疑問の解消や、自己の思考を深めるツールとして活用しています。
Q3.ここだけはAIに任せない、という領域やポイントはありますか?
企画に関しては、AIに「点(思考の素材)を出してもらう」ことや「点と点をつなぐ文章の補足」などの作業は任せられるものの、Z世代の心を動かす「エモマーケティング」で核となる、論理だけでは表せない「空気感」や「想像を超えるクリエイティブ」はまだ任せられません。AIはどうしても無難な回答に落ちやすく、想定外すぎる企画は実現難度が高くなりがちだからです。
たとえAIが斬新な着想を出しても、人間が「えっ」と驚きながらも現実的に実行できるかどうかを判断し、企画を肉付けするフェーズは、今後も人間の感性・経験が不可欠だと考えています。