目指すのはカスタマイズできる学習環境づくり
セレゴ・ジャパンという社名に聞きおぼえがなくても、無料で英語が勉強できるSNS『iKnow!』 はご存じの人も多いはず。『iKnow!』は2007年10月のサービス開始から、わずか3ヵ月で5万人を突破、2008年7月現在ではすでに21万人に達しているという。
「『iKnow!』の成功は、当社の目指すビジネスにとっては第一段階に過ぎません。当社のビジネスのコアは、『人間の脳はどのように働くのか』を解明し、誰もが自分のニーズに合わせた、学習コンテンツを作り出せる『環境』を提供することです。『iKnow!』の学習エンジンは、他のあらゆる学習分野への応用が可能です。その事実をわかりやすく実証できるモデルとして、まずは英語学習を選んだのです」と、セレゴ・ジャパン株式会社チーフ オペレーティングオフィサーのブライアン・ツアイ氏は強調する。
氏の言葉を裏づけるように、『iKnow!』には今までの学習Webコンテンツにない機能が続々と追加されている。2008年5月に登場した「マイリスト」機能などは、その好例だろう。これはユーザーが『iKnow!』の教材をもとに、自分自身がもっとも興味を持っている内容に即したリストを作ることができる機能だ。たとえば「看護・医療系の英単語」や「TOEIC短期対策」といった分野・目的に絞ったり、関心のある著名人のスピーチばかりを集めて学習するといったカスタマイズが容易に行えるようになっている。
「この背景にあるのは、当社の学習エンジンやWeb技術、パソコン、ネットワークといったインフラを総合した『ソーシャルラーニングプラットフォーム』を土台にして、ユーザー自身が自分の欲しいコンテンツを作り出す、すなわちUGC(User Generated Content)という考え方です。この実現モデルとしてこれまでは『iKnow!』だけに注力してきましたが、今後は誰もが欲しいコンテンツを手軽に作るための素材キットの提供へと、さらに幅を広げていきたいと考えています」(ツアイ氏)(この続きはCAREERzineでどうぞ!)。