自社の過去実績をもとに、AIが具体的なフィードバックを
MarkeZine:各キャンペーンの「Why・Who・What・When・Where・How」と「その結果」をアドエビス・キャンペーン・マネージャー上で一元管理し、MCMで重要とされている「フィードバック機能」をAIで実現するわけですね。
岩田:はい、アドエビス・キャンペーン・マネジャーはそれぞれのステップでAIがサポートしますが、特に3つ目の改善提案のステップで最もAIが活用されています。
ぜひ、デモ動画をご覧ください。アドエビス・キャンペーン・マネージャーには、過去に実施した施策情報が取り込まれている状態です。ここで「AIアシスト」機能を使用すると、過去のデータを参照しながら、次にどのような打ち手が効果的かを提案してくれます。「今すぐ実践できる改善策」や「明日から使えるノウハウ」といった即効性を重視した質問に対して、蓄積されたデータに基づいた具体的な提案を受けることができます。ChatGPTなどで質問した場合とは異なり、一般論ではなく、自社独自の知見を参照した提案ができる点がポイントです。
これにより、マーケティングチームに新しく参加した人でも、即日で10年分のナレッジを参照しながら企画を立てることができるわけです。
MarkeZine:ですが、10年分のデータをアドエビス・キャンペーン・マネージャーに入れ込むのもまた大変そうです。
岩田:そうですよね、独自の施策情報がないと的確なアウトプットが出ないという課題はあります。そこで活用いただきたいのが「ナレッジインポート機能」です。これは日々のマーケティング業務で作成される企画書、広告レポート、議事録などのドキュメントをアップするだけで、AIがマーケティングの文脈を理解して、目的・ターゲット・成果・考察といった重要情報を自動で抽出・要約し、組織全体で再利用できる「共有ナレッジ=組織の知見資産」として体系化するものです。
これにより、埋もれていた過去の資料や知見をすぐに取り出せるようになり、ノウハウの断絶や資料探索によるロスを防止。経験則に頼らず、過去の議論や成果を踏まえた再現性の高い施策実行が可能になります。さらに、この共有ナレッジはAIアシスト機能の学習データとしても活用され、提案の精度と実用性を高めます。
こうしてナレッジを継続的に蓄積することで、「やって終わり」のマーケティングから「積み上がっていく」マーケティングへと進化させることができるのです。
アドエビス・キャンペーン・マネージャーで日本企業のマーケティングレベルを上げていく
MarkeZine:アドエビス・キャンペーン・マネージャーを導入した企業からは、現場の変化や効果について、どのような声があがっていますか?
岩田:アドエビス・キャンペーン・マネージャーをご紹介すると、最初は「自社では既にマーケティングのPDCAはできている」といった反応をいただくことが多々あります。しかし、実際にアドエビス・キャンペーン・マネージャーを使わないパターンと使ったパターンで、アウトプットを比較していただくと、その差に驚かれることが多いです。
個人の知見の範囲内だけで作成したものと、蓄積されたすべてのデータを活用して「こういう根拠があるからこちらが良い」と企画したものとでは、アウトプットの質が異なるのは当然ですよね。最終的に「アドエビス・キャンペーン・マネージャーは必須のツールですね」と言っていただけるようになります。
MarkeZine:最後に、マーケティング組織の課題解決を目指す読者に向けて、メッセージをお願いします。アドエビス・キャンペーン・マネージャーを導入することで、組織やビジネスはどのように変わるのか、未来像をお聞かせください。
岩田:これからの労働人口不足の時代において、優秀なマーケターの採用は一層難しくなると考えられます。人材の流動性も高く、長期的な人材確保は容易ではありません。

アドエビス・キャンペーン・マネージャーによって、マーケティングを個人技の時代から組織能力へと引き上げることができれば、人が変わっても同じ、あるいはそれ以上の再現性の高いマーケティングを実現することが可能になります。私たちはアドエビス・キャンペーン・マネージャーの提供を通して、日本企業の競争力強化に貢献していきます。