1週間で延べ10万人超が参加したキャンペーン設計と成果
最初のサービス認知施策「フォロー&リポストキャンペーン」は、投稿文とバナーを毎日変更し、1回限りではなく毎日応募できる形式にした。そのおかげもあり、7日間でのべ10.2万人が参加、当選確率アップのハッシュタグを含めた投稿は約2,800件に上った。
「ノンデネ」を利用した画像を添付すると当選確率アップという条件をつけたところ、「旦那さんに送りました」といったコメントとともに投稿してくれる方が多く、「具体的な使用シーンを知ることができてうれしかった」と竹内氏。
また、話題化施策として「ゲリラプレゼントキャンペーン」を実施。2週間の間にノンデネドリンクチケットの無料プレゼントを100回実施するというキャンペーンで、ノンデネの特徴である全200種類のスタンプをランダムに紹介し、Xの投稿をタップした先着1名が受け取れる仕組みだ。
投稿のタイミングが不定期であるため、ユーザーは頻繁にアカウントを訪れるようになり、注目度が高まった。リンククリック数は一投稿当たり平均650回。「ノンデネ」の発話数は8月時点で2,300件だったが、「フォロー&リポストキャンペーン」と「ゲリラキャンペーン」をあわせて9万9,000件まで増加した(9月10日時点)。
最近は「GETできた」「(とれなくて)悔しい」といった投稿が見られるようになったという。竹内氏は「挑戦的なキャンペーンだったのでネガティブな反応が起こらないか心配だったが、多くの方が意欲的に参加してくれたので安心した」と施策を振り返った。
「LINE×X」が新たな勝ち筋に
今年の3月にXアカウントを開設し、キャンペーン施策を通してフォロワーを増やしてきたサントリー。竹内氏は、フォロワー数を伸ばすためのLINE連携施策に効果を感じ「引き続き取り組みたい」と話した。
また、「ノンデネ」のリリースと訴求キャンペーンについても振り返り、「LINEとXを行き来するキャンペーンは会社としてこれまでやってこなかった。今後は、LINE×Xが一つの勝ち筋になっていくのでは」と手ごたえを感じていた。
佐久間氏は、「ユーザーは、常に1to1でお得な情報を求めているわけではありません」と指摘し、ユーザーがLINEだけでなく、Xでのコミュニケーションや情報探索にも訪れていることを改めて強調。「今後さらに愛着醸成を広げていくにはサントリーさんとしてどういうコミュニケーションをとるのかが大事になる。これからの企画も楽しみ」と語った。
最後に、今後のSNSマーケティングについて、竹内氏は次のように語った。
「今後もLINEを軸にしながらXを盛り上げていきたいです。フォロワー数を増やすだけではなく『ファンになってもらう』ためにはどのようにLINEとXを活用したらいいのか、トライ&エラーを重ねて探っていきたい。特に、Xではリプライなどでお客様の声が見えます。サントリーのお酒に対しての反応を知る場としても貴重なので、引き続き力を入れていきたいですね」(竹内氏)


