TikTok for Businessは2025年10月2日、「TikTok Ad Awards 2025 Japan」における全5部門の受賞作品およびグランプリを発表した。本アワードは広告主および広告代理店を対象とし、クリエイティビティとビジネスへのインパクトをもたらしたTikTok広告キャンペーンを表彰するものだ。第2回となる今回は多くの企業や代理店から応募が集まり、審査員によって厳正な審査が行われた。
グランプリに輝いたのはI-neの「寝落ち配信」。ナイトケアビューティーブランド「YOLU」の新商品「ドリーミング バスタブレット」の話題化を目的に、アイドルグループ「超ときめき♡宣伝部」がTikTok LIVEで「#寝落ち配信」を実施。
推しが寝落ちする演出やファンによる切り抜き・拡散を促進し、SNSでトレンド入りを果たした。発売初週で楽天市場の入浴剤カテゴリ週間ランキング1位、2カ月で累計販売数100万個突破という成果を上げている。アイドルの寝落ちという意外性や緻密な演出設計が話題化と売上拡大につながった点が高く評価された。

各部門賞は以下の通り。
- 「Greatest Business Impact」部門は江崎グリコの「セブンティーンチャイム」。高校生と共に制作したCMプロジェクトで、広告認知率244%、売上過去最高(前年比107.8%)など顕著なビジネス成果を達成した。
- 「Greatest TikTok Creator Collaboration」部門は、Netflixシリーズの作品『三体』をライト層へ訴求することを目的とした「YOU ARE BUGS お前たちは、虫けらだ」キャンペーン。クリエイターの特性を生かしてコミュニティ性を高め、多くの議論やユーザー参加を促進した点が評価された。
- 「Greatest Branding」部門は大塚製薬「カロリーメイト それぞれの音色 吹奏楽13パート」。卒業という節目をテーマに吹奏楽コミュニティを巻き込んだ施策で、ブランド体験を深化させた。
- 「Greatest Performance」部門はメルカリの「メルカリ×GenZプロジェクト」。Z世代向けに運用型広告を最適化し、CPAを前四半期比75%まで改善、リアルな声を反映した動画で効果的な認知とイメージ醸成につなげた。
- 「Greatest Innovative」部門は再びI-neの「寝落ち配信」が選出された。アイドル寝落ちの仕組み設計やUGC波及を実現し、TikTokならではの改新性と話題性で成果を獲得した。
本アワードの受賞事例はTikTok広告の多様な活用法と革新性、クリエイターとユーザーの協創によるマーケティング成果を象徴する内容となった。
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