[外部SEO対策] 被リンクの評価(by 株式会社QOOP)
検索キーワード10キーワードのデータを用いて、以下の項目について順位との相関分析を行いました。
調査対象キーワード
美容整形、求人、不動産、保険、キャッシング、老人ホーム、ダイエット、レーシック、中古車、賃貸
分析データ項目
10キーワードのYahoo!上位50件につき、以下の項目を作成した(2008年7月11日および7月26日)。
- link : 「link:~」の件数
- linkdomain : 「linkdomain:~」の件数
- site : 「site:~」の件数
- link表示数 : 「link:~」の検索結果として表示される件数
- linkユニークドメイン : link:表示数の重複ドメインを除いた数
- 関連リンク : 「link:~+対象キーワード」の検索結果として表示される件数
- 関連リンク_ユニークドメイン : 関連リンクの重複ドメインを除いた数
- linkユニークIP : link:表示数の重複IPを除いた数
- 関連リンク_ユニークIP : 関連リンクの重複IPを除いた数
- linkユニークNS : link:表示数の重複ネームサーバを除いた数
相関分析データ

上の表は各項目の順位との相関分析の結果である。相関係数を次ページのグラフに示した。
相関係数は-1から1の間をとり、1に近いほど正の相関、-1に近いほど負の相関が強い。この場合、順位との相関であり、通常は「各項目の値が高いほど順位の数字が小さい(順位が高い)」というように、負の相関がある。
有意確率が低いほど相関がある可能性が高いと言えるが、ここで11日と26日のデータを比較してみるとlinkの有意確率が1.37%から28.86%に大きく高まっていることから、7月20日のアルゴリズム変更ではページへのlink量(link:~の件数)が順位とあまり関係しなくなった可能性が高い。
全体の概要(1)

linkdomainおよびsiteに関してはほとんど順位に関係しないと言える。
linkに関しては11日の時点では前述の2つと比べれば関係していると言えたが、26日のデータを見てみると、やはりほとんど関係しなくなったと言える。
一方、「link:~」の検索結果として表示されるlink表示数や関連リンクなどの値(赤い四角の部分)と順位との相関を見てみると、明らかに上記の三つ(link:~、linkdomain:~、site:~)よりも関係が深い。
検索結果として表示されているということは、検索エンジンがそれだけ重要と見ているリンク元であるとも考えられるので、この相関係数の違いは当然と言える。
次に関係が強い各項目間で詳細に比較してみる。
全体の概要(2)

上のグラフは前ページグラフの中で、関係が強い項目について拡大したものである。11日と26日を比較すると、20日のアルゴリズム変更では、
- 関連リンク_ユニークドメイン以外は、全体的に順位との関係が強まった。
- 特に関係が強かった、linkユニークドメインおよびlinkユニークIPはさらに重要度が増している。
つまり、今回のYahooのアルゴリズムではどれだけ異なるドメインからリンクされており、リンク元のIPが分散されているかが重視されていると言える。
26日のデータからは、その上で表示される良質なリンクの総数(link表示数)とネームサーバの分散(linkユニークNS)も、より重視されるようになったことが読み取れる。関連するコンテンツからのリンクは、影響は及ぼしているものの、リンク量と比較すると影響度は低いようだ。
(分析:株式会社QOOP 岡崎)
今回、2008年7月下旬のYahoo!アルゴリズム更新の調査において、次のような特徴が検出された。
- メタタグ、見出しタグの要素は、評価が曖昧になる。
- Yahoo!カテゴリ登録がより重要に。
- IPの異なる被リンク数が、さらに重要になる。
- 異なるドメインからの被リンク数がさらに重要になる。
- テーマの関連する被リンクも比較的重要視される。
この記事は、(株)スプール社の「SEO対策リサーチ」よりの転載記事です。
