ターゲットは「使う本人」だけとは限らない。ギフト需要を捉えた成功事例
MarkeZine:これまでの取り組みで、特に高い成果が出た具体的な施策があれば教えてください。
大川:大きな手応えを感じたのは、2025年12月のギフト需要期に実施した「代理購買層」向け施策です。女性の購買比率が約2倍に上昇し、ECで限定販売したギフト商品が早期完売する成果となりました。

当初は男性本人をターゲットにしたUGC施策を実施していましたが、ターゲットや訴求内容の検証を重ねていく中で、「贈る人」にも目を向けてみようとウィングリットさんから提案をもらい、ターゲットを拡張しました。トライアル実施ではありましたが、売上に直結する成功事例が生まれてよかったですね。
MarkeZine:ウィングリットはなぜ、代理購買層へのアプローチを提案したのでしょうか?
成富:当社は2024年からシック・ジャパン内の複数ブランドを男性向け・女性向けともに横断的に支援させていただいており、別ブランドでの成功事例を積極的に横展開しています。初めてヒゲを剃る10代男性をターゲットにしたブランド「Schick FIRST TOKYO」で、お母さんから10代のお子さんにプレゼントするという文脈のUGC施策を行い、一定の成果を上げていたので、そのナレッジをプロジスタでも活用した形ですね。
MarkeZine:ブランド横断で支援されているからこその事例ですね。代理購買層向けにはどのようなインフルエンサーをキャスティングしましたか?
成富:ジャンルレスに横断的なサーチをかけ、男性のパートナーがいることを公表している女性インフルエンサー、パートナーと同棲しているインフルエンサー、いわゆる「情報系」のまとめアカウントなども活用しました。キャスティング対象は「人間」とは限りません。
商材をユーザー視点で魅力的に紹介することが可能な人選をジャンルレスかつ網羅的に広くピックアップし、絵に描いた餅ではなく、しっかりと施策をやり切れることも当社の強みと言えるでしょう。
MarkeZine:ECへ誘導できれば効果も可視化しやすいですが、店舗を介す場合そうもいかないと思います。シック・ジャパンでは、どのようにUGC施策の効果測定を行っていますか?
大川:UGC施策は、定量・定性の両面から評価しています。定量指標としては、imp数やview数、視聴維持率、エンゲージメント率、保存数に加え、EC上でのレビュー増加や指名検索数の推移を。定性指標としては、コメントの内容や共感の深さといった“質”を重視しています。具体的には、「自分も試したくなった」「こういうケアは初めて知った」といった自発的な反応が増えているかを定性的に分析し、信頼形成につながっているかを見ています。
UGCを通じて「シェービング=自分を整える時間」の価値を広めていきたい
MarkeZine:最後に、UGC施策における今後の展望についてお聞かせください。
大川:これまでUGC施策ではオンラインでの「信頼の積み上げ」に注力してきましたが、今後はオンラインで生まれたUGCを店頭などのオフライン接点へさらに拡張し、顧客体験を立体化させていきたいと考えています。昨今、男性向け美容市場は盛り上がりを見せているものの、自分の美容習慣を自ら発信する男性はまだまだ限定的です。UGCを通じて「シェービング=自分を整える時間」の価値やワクワクを広めていきたいですね。
成富:今後はインフルエンサー施策だけでなく、タレントキャスティングを伴うクリエイティブ制作、ソーシャルキャンペーンやギフティングなどのUGC創出施策、各種広告配信、次のPDCAにつなげるソーシャルリスニング、コアファンの熱量を活かしたファンダムマーケティングなども視野に入れています。
そして、UGC領域を質・量ともに包括的に支援する戦略的マーケティングエージェンシーとして、さらなる事業成長に寄与していきたいと考えています。男性向け商材特有の「必勝パターン」をシック・ジャパン様と一緒に探求し続けることで、パーパスの浸透や売上拡大に貢献していきます。
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