「BeRealはよくわからない…」というマーケターへのアドバイス
MZ:BeRealはビジネスパーソンには馴染みが薄い面もあります。活用に踏み切る際、ハードルはなかったのでしょうか?
紺野:そうですね。私自身、マーケターとして流行初期にアカウントを作りましたが、当事者としてBeRealを利用することはなかなかありませんでした。ですが、アプリを開いて見ていると、フィードに色んな広告が出てくるんですよね。それを眺めているうちに「あ、この世代はこういう文脈でコンテンツを消費しているのか」「こういう企業が出稿しているのか」と、広告主として観察することができました。馴染みはないかもしれませんが、皆さん一度アプリを開いて見てみるといいかもしれません。
また、今回のプロモーションは当行の若手メンバーの理解や、パートナーであるMastercardさんの戦略的な後押しがあったからこそ実現できたものです。わからないから避けるのではなく、「面白そうじゃないか」とチャレンジできる土壌も成功要因の一つだったと思います。
笹川:BeReal側でも、キャンペーン設計のご支援はもちろん、準備段階として「ターゲットの理解」からサポートをさせていただきます。
あまり知られていないのですが、BeRealにはアンケート機能があり、自由設問ができます。Z世代を深くリサーチできている企業は少ないですし、特に学生となるとそもそもパネル数も十分でないことが多いでしょう。BeRealユーザーの87%を占めるZ世代へアンケート調査をすることで、ターゲットの解像度が一気に高まります。リサーチを経て、「ではどのように広告を設計していくか」と考えていけるのがBeRealの強みです。
仲村:広告展開に当たっては、当社のクリエイティブ担当がモックを制作し、まずは広告展開のイメージを共有するケースが多いです。「配信時のイメージがわかない」というお悩みにもお応えできると思います。
BeRealユーザーの日常に、ブランドのコンテキストを重ねていく
MZ:紺野さんが今後のBeRealに期待しているポイントをお聞かせください。
紺野:これからの時代、AIやアルゴリズムが最適解を提示する流れが加速していくでしょうが、BeRealにはそれとは別の「人間らしいコミュニケーションができる場」としての価値を守り続けてほしいですね。
そして、ユーザーの「日常の行動」をより深く科学してほしいと期待しています。私たちも広告主として、ユーザーの行動を邪魔するのではなく、彼らが未来を生きていく過程で必要なコンテキスト(文脈)を提供していきたいと思っています。BeRealユーザーの日常と、私たちのブランドをどうすればうまく紐付けられるか――その「解」を一緒に探っていけるパートナーであり続けてほしいです。

MZ:最後にBeRealの日本事業、広告事業の展望をお聞かせください。
笹川:抽象的な表現になりますが、企業やブランドがユーザーの青春の日常に寄り添うことで、その思い出がユーザーの心に残り「愛される」ブランドになっていくような、新しい広告体験を追求していきたいと思います。
たとえば、「日焼けが気になるけれど部活動を頑張っている」というユーザーに、「頑張るために日焼け止めをプレゼントする」などのオファーがあれば、ユーザーの共感も一層高まるでしょう。それが積み重なって、ブランドに対する好意度も上がる――そういったきっかけ作りを支援していきたいです。
※本記事に掲載されているサービスや商品に関する情報は、インタビュー時点のものです

