大きくなったミクシィはしっかりした組織を作っているところ
わが国のSNSの草分けにして、最大手の『mixi』。2004年2月のサービス開始以来、ユーザー数は右肩上がりで増え続け、2008年7月13日現在では1,500万人に達するという。学生ベンチャーの華々しい成功例であり、新しい社会インフラの担い手として多くの話題を振りまいてきた同社の望む人材や、育成への取り組みについて聞いてみた。
ミクシィ本社を訪れてまず驚かされるのは、明るくユニークなデザインのオフィスだ。採光に優れ、広々とした高層フロアのエントランスには、カラフルなインテリアや自転車などのグッズが配置され、まるで家具メーカーのモデルルームのような印象を受ける。平均年齢29歳という会社の若さが、空間いっぱいにあふれているデザインだ。
「これまでは、そういう若さを原動力に、『mixi』を始めとしたサービスの充実を先行させてきましたが、現在はその次の段階、すなわち会社組織を充実させるフェーズに入ってきています。ユーザー数やコンテンツの増加、そして『mixi』に加えてIT系求人情報サイト 『Find Job !』 などのサービスの拡充といった成長を支えるには、足腰のしっかりした組織の存在が欠かせません。そこで、そうした組織作りに必要な人材を今、増やしつつある状況です」と、株式会社ミクシィ 人事部 採用グループ リードリクルーターの水本敦則氏は語る。
とりわけいま必要なのは、“マネジメントのできる人”だという。同社では組織が大きくなるにつれて、ミドルマネジメント層の人材の不足が目立ってきていた。ビジネスが個人の手に負える規模を超えて巨大化してきたため、それまでの各人の能力に依存した方法では回らなくなってきたのだ(この続きはCAREERzineでどうぞ!)。